フルメモ

怪文書置き場です

2018年個人的オタクソング10選

皆様お久しぶりです。前回投稿した「2018年上半期オタクソング振り返り」の記事から半年くらい経ち、下半期を振り返ることもなく2018年全体のまとめをしてしまおうという魂胆です。
今回のオタクソングの定義は
・2018年にリリースされたもの
・僕が聴いてる曲
という非常に緩いものになっており、要は僕が聴いてる曲はみんなオタクソングなわけです。なので、ベスト10を決めるにあたって非常に絞るのに苦戦しました。今年は去年以上に曲を雑多に聴き漁っていた気がします。

そこで今回は大まかに10の部門を作りそれにあてはまる楽曲を選抜しました。この部門分けはかなり緩めに分別しましたが、同じアーティスト、作曲者が二つ以上の部門に当てはまらないように意識しています。


前置きが長くなりました。それでは部門ごとに曲を挙げていきます。
以下敬称略

1.アニタイ部門

【進化理論 - BOYS AND MEN】

進化理論

進化理論

  • BOYS AND MEN
  • J-Pop
  • ¥150

進化 それは 時代逆らって 起こす革命

前回の記事でも挙げた進化理論が2018年アニタイ部門第一位です。アニメソングにおける歌詞はそのアニメに即したものでなければならないのが常であり、名は体を表すようにアニメソングの歌詞がそのままアニメの名刺になりかねない重要な要素です。その中で進化理論は「ガンガンズダンダン!」といった往年のロボットアニメを彷彿とさせる擬音を多く用い、かつ子供にも覚えやすい歌詞であるところに昨今のアニソンには薄れつつある「アニソンらしさ」が見られます。それでいてDigz,Inc.が手がけるデジタルサウンドが作品の近未来感ないし「今風」さを産み出しています。歌詞に擬音が用いられるアニソンはどことなく古くさい雰囲気になりがちですが(別にディスってるわけではなく、筆者は勇者王誕生!とか大好き)、この「今風」な音楽がその古くささを取っ払って新時代の子供向けアニメソングたらしめているのです。この曲の持つ唯一性は4月の先行リリース以降不動の物であると思い、2018年の個人的ベスト10とさせていただきました。

余談ですが、Digz,Inc.が手がけるオタクソングは今年だとアイカツフレンズ!楽曲が展開がめざましいものがありました。旧来からのシリーズファンからは「音が同じようなものばかり」という意見もあった中、シリーズ恒例のゴシック曲としてリリースされた「絆 ~シンクロハーモニー~」や「偶然、必然。」などは旧来のゴシック曲と比較しても遜色なくなおかつ独自性のある楽曲となっていたので筆者的には今年の楽曲のなかでも上位に食い込むものになりました。

偶然、必然。

偶然、必然。

  • かぐや from BEST FRIENDS!
  • アニメ
  • ¥250
声優の石原夏織さんのソロ2ndシングル表題曲である「Ray Rule」もこれまたDigz,Inc.楽曲ですが、これまた非常に強い。惜しくもベスト10入りとはなりませんでしたが、かなりヘビロテして聴いた曲です。筆者は声優楽曲を好んで聴くので声優楽曲のベスト枠は混迷を極める激戦だったのですが、これは後述します。
Ray Rule

Ray Rule

2.コンテンツ部門

【AIKATSU GENERATION - わか・ふうり・ゆな・れみ・えり・りすこ・るか from STAR☆ANIS & せな・りえ・みき・みほ・ななせ・かな・るか from AIKATSU☆STARS!】

TVアニメ/データカードダス『アイカツ!』&『アイカツスターズ!』スペシャルドラマCD

TVアニメ/データカードダス『アイカツ!』&『アイカツスターズ!』スペシャルドラマCD

この出会いに、ありがとう

これも前回の記事から引き続きランクインとなった曲です。アイカツ武道館のことはやはり忘れたくない思い出です。この曲に関しては散々語り尽くされた節がありますが、それまでのアイカツ!の歴史にピリオドを打つ曲であり、次へと繋がる曲でもあります。アイカツ!らしさとかMONACAらしさとか、そういったものが沢山詰まっているのでアイカツ武道館に参加してないオタクもアイカツ!を知って間もないオタクもいつかは聴いてほしい、そんな曲です。

3.ディアステージ部門


【starry night sky - 小泉よう】

starry night sky

starry night sky

  • 小泉よう
  • J-Pop
  • ¥250

君がくれた全てが道標 消えはしない僕らの starry night sky


正直この部門を作るかどうか迷ったのですが、「僕が死ぬほど聴いた曲」という定義のベスト10なので挙げさせてもらいました。小泉ようの説明に関しては筆者のTwitterアカウントから本人のアカウントに飛んで見てください。弊推しであるところの小泉ようは心に響くような繊細な声の持ち主でどちらかというとバラード系統の曲のほうが得手としていると思っていますが(実際最初のツキイチ曲の「メテオライト」はバラード)、この曲は2010~13年くらいのオーソドックスなアニソン感ある疾走感あるナンバーで、アクの強い(褒め言葉)傾向のあるディアステージツキイチ楽曲の中では癖がない部類です。しかし、ストリングスと打ち込みで構成された曲は本人の繊細な声と絶妙にマッチしていて、胸にすっとフレーズが入ってきます。歌詞が本人作詞というのもポイントが高く、彼女の世界観がストレートに感じられるので10月のリリース以降何度もヘビロテする曲になりました。
2018年リリースの曲ではないですが、彼女の最初のソロ曲である「メテオライト」も併せて聴くべき名曲です。本人曰く「メテオライト」がCDのA面、「starry night sky」がB面というイメージらしく、そのA面たる「メテオライト」はより直球に彼女の歌声の良さが感じられるかと思います。

メテオライト

メテオライト

  • 小泉よう
  • J-Pop
  • ¥250

4.ユニット部門

【タキサイキア - CYNHN】

タキサイキア

タキサイキア

  • CYNHN
  • J-Pop
  • ¥250

エッジ効いた明日に踏み込んだ少女達だって
今日が何ページかなんてわからず生きてる

実質ディアステージ部門その2みたいになってしまいましたが、ディアステージ所属のユニットCYNHNの「タキサイキア」は応援歌のようなキャッチーなメロディながら曲の構成が独特で、スルメ曲というか味がなくなるどころか旨味が増すガムのような曲です。渡辺翔さんの言葉選びも中々秀逸で、独特の曲構成に合った韻が気持ち良い。
CYNHNには渡辺翔さんが手がける曲が多く、「FINALegend」や「はりぼて」等人気曲は大体渡辺翔さんです。渡辺翔さんはClariSの「コネクト」等多くのアニソンを産み出した方なのは最早知らぬ者はいないレベルだと思うので、アニメのオタクにもCYNHNの曲はきっと刺さるはずです。ちなみにCYNHNは青柳透ちゃんが一番好きです(エゴサ用)

5.I've部門

【廻 -Ro-tation - KOTOKO

廻-Ro-tation

廻-Ro-tation

運命なんて人間が名付けた幻

子守唄の代わりにI'veのトランスサウンドを聴いて育ったI've太郎なので、わざわざこの部門を作りました。I'veと言っても実質現役で活動しているのは高瀬一矢くらいなのですが、元所属の中沢伴行や関わりの深い井内舞子の作編曲したものを含めると2018年はかなり豊作でした。しかしその中でも高瀬一矢さんが全曲作編曲したKOTOKOのアルバム『tears cyclone -廻 -』はI'veらしさという点において他の追随を許さないものでした。このアルバムの曲は既存の高瀬一矢作編曲のものをリスペクトしたとのことで、ここで挙げた「廻 -Ro-tation」は「Suppuration -core-」を源流としたダークさと疾走感を併せ持つ筆者の大好物のものになっていました。ノンタイながら曲の世界観が洗練されており、前回記事にも挙げたものの今回も堂々のランクイン。
一方の中沢さん楽曲では井口裕香「UNLOCK」や黒崎真音「Gravitation」等がそれぞれタイアップで登場し、2018年の僕を沸かせました。この二曲はサビ歌い終わり後に静寂を挟んで前奏に戻るという構成になっており、個人的な高まりポイントになっています。惜しくもランクインはなりませんでしたが、強烈な印象を残しています。

UNLOCK

UNLOCK

Gravitation

Gravitation

6.俊龍部門

【インコンプリートノーツ - SPR5

インコンプリートノーツ

インコンプリートノーツ

嵐の中でなら 大声で泣いていいさ 涙はやがて永遠の色になる

2017年「銀のイルカと熱い風」のほぼ一強だった俊龍時代。2018年は激動の歴史を辿ることとなる。6月に彗星の如く現れたStellamaris「Time and Space」はあまりにも衝撃であった。

Time and Space

Time and Space

  • Stellamaris
  • アニメ
  • ¥250
それまで小倉唯「Raise」「Future Strike」のようなパワータイプの俊龍が主流の時代に、「Time and Space」はどちらかというとテクニカルタイプだった。しかし、テクニカルタイプでありながら内に確かに力強いパワーを秘めた「Time and Space」はその強い俊龍力を世界に知らしめ、2018年の俊龍は「Time and Space」が勝ち取るものと誰もが考えた。
そんな中、8月に現れた圧倒的な俊龍が「インコンプリートノーツ」だった。「インコンプリートノーツ」の俊龍力は凄まじく、「Raise」を5俊龍とし基準とするなら「インコンプリートノーツ」は倍の10俊龍。この俊龍力は普段カラオケスナックで演歌しか歌わない近所のおばあちゃんですらイントロを聴いただけで「これは俊龍だ。」と言わせしめる程のものである。「インコンプリートノーツ」は瞬く間に俊龍界を席巻するも、「Time and Space」も俊龍力は「インコンプリートノーツ」のそれに劣るものの洗練された技巧で唯一性を誇示し、実質の一騎討ちとなった。
わずかに「インコンプリートノーツ」が優勢の中、11月に新たな、それも非常に強力な俊龍が突如姿を現した。石原夏織「Singularity Point」である。
Singularity Point

Singularity Point

「Singularity Point」もまた石原夏織のかつての相方小倉唯が得意とするパワータイプの俊龍であり、「インコンプリートノーツ」に勝るとも劣らない俊龍力を備えていた。「Singularity Point」はその俊龍力を持って勢いを増し、「Time and Space」「インコンプリートノーツ」と対峙する第三勢力となるにはそう時間はかからなかった。かくして、世界を三分する現代の三国時代、平成最後の俊龍大戦、軍配が上がったのは...「インコンプリートノーツ」だった。
「インコンプリートノーツ」はその強い俊龍力もさることながら、「1番サビが非常に長い」という独特の曲構成であり、1番サビが全体の1/3を構成している。その唯一無二さが勝敗を分けた。
2018年の俊龍大戦は「インコンプリートノーツ」が征したが、来年はどんな俊龍が現れるのか...来年の話をすると鬼が笑うというが、その鬼すらも笑う程の強い俊龍が現れることを期待している。

7.新人部門

【君にふれて - 安月名莉子】

君にふれて

君にふれて

  • 安月名莉子
  • アニメ
  • ¥250

『そばにいるから,,,』伝えたいんだ

2018年は昨年新人枠だった亜咲花やYURiKAがアニサマ等の大型フェスに積極的に呼ばれたりタイアップを多く獲得するなど目覚ましい活躍を見せており、最早新人というより中堅アーティストの風格が出始めた年となりました。そんな中TLでは新人アニソンアーティストを推す傾向としてソニーミュージックASCAやhalcaに注目している動向が散見されました。筆者自身この両名にも注目はしているのですが、藍井エイル綾野ましろがデビューした時と比べるとやや見劣りするものを感じていて現在もイマイチ乗りきれていません。
そうした中で突如アニメ『やがて君になる』のop歌唱アーティストとして現れた安月名莉子(あづな りこ)に目が止まりました。「君にふれて」をアニメ放映時に初めて聴いた時は「えっ、天才じゃん、、、」と衝撃が走ったのです。元々opの作詞作曲を手がけるのがボンジュール鈴木ということでユリ熊嵐ャー(ユリ熊嵐のオタクのこと)である自分にとって「あの森で待ってる」並の名曲に会えるのだという興奮がアニメ放送前から常に沸き上がっていたものですが、実際聴いてみると予想以上というか、"圧倒"の二文字に支配されたようでした。聴く度に「えっ、声伸びすぎ、、、」「えっ、高音綺麗すぎ、、、」と語彙力をなくした女オタみたいな感じになってしまっています。百合アニメなので。いやでも実際ほんとすげぇやつきたな...というお気持ち。来期は「ブギーポップは笑わない」のEDを歌うということで、非常に期待が高まっています。てかブギーポップなんで今さらアニメ化したんだ...?

8.声優部門

【World-Line - 今井麻美

World-Line

World-Line

「時の漂流者」なんてバカげた話 真っ直ぐな目で打ち明けられたあの日...

前述したように声優楽曲部門は本当に迷いました。俊龍大戦の比じゃないです。
キャラ名義、所謂キャラソンではなく声優個人名義の楽曲から選出するなら、今年は内田真礼水瀬いのり石原夏織のアルバムが避けて通れないものになりました。それだけ彼女たちの楽曲は今年はとてもよかった。まず内田真礼は4月に発売した『Magic Hour』、これが良盤だった。

take you take me BANDWAGON

take you take me BANDWAGON

個人的に内田真礼は1stアルバム『PENKI』が狂信的に好きなこともあってそれ以降のシングル曲があまり刺さらないものばかりだったのですが、田淵智也が手がける新曲がイイ感じに接着剤となってアルバムの完成度を高めていると思います。ただ、あくまでアルバム単位で良盤止まりというか、今年の一曲として選ぶには個人的に物足りなさがありました。しかし、その後「SSSS.GRIDMAN」のEDテーマとしてリリースされた「youthful beautiful」の登場により状況が変わってきました。

youthful beautiful

youthful beautiful

どうしよ、普通に刺さった。なんというか、まあやの声でこういうタイプの曲を待ってたのかなというか、シンプルに好きな曲来たなとなったわけです。

一方水瀬いのりはアルバム『BLUE COMPASS』がこれまた良盤。個人的にまあやのアルバムより好きな曲が多いです。中でも「三月と群青」はアニヲタならずとも聴いてほしい。

三月と群青

三月と群青

その後はシングル「TRUST IN ETERNITY」がリリース。同名の表題曲はワルキューレやTRUEなどの作曲を手がける加藤裕介が担当しているためかそれっぽい曲になっていて、普通に高まる。
TRUST IN ETERNITY

TRUST IN ETERNITY

で、他の部門でもちょいちょい書いてる石原夏織、彼女のアルバムがこれまたバケモンみたいに良い。前述した「Ray Rule」「Singularity Point」含め収録したアルバム『Sunny Spot』はkz、fhanaの佐藤純一高瀬一矢等トンデモクリエイターの温床になっていて約束された勝利の神盤といった趣になっているわけなんですよね。

Orange Note

Orange Note

といった具合に今年は上質な声優楽曲を沢山聴いたことで耳がグルメになってしまっているわけですが、これらが束になってかかっても自分の中で最後まで不動の地位を保ち続けたのが今井麻美「World-Line」でした。8月末のリリース以降、この曲を超える声優楽曲は現れなかったのです(一部例外があるが後述する)。単純に支倉千代丸作詞のネタバレ全開中二歌詞が大好きなんですよね。別段筆者は5pb.の科学ADVのオタクというわけではないんですが、シュタインズゲートシリーズに触れてるとやっぱり歌詞で込み上げてくるものがありますしシュタゲメインテーマの「Gate OF STEINER」を想起させるようなイントロもまた脳細胞を刺激させます。ありがとうシュタインズゲートシュタインズゲートをやってなければ前述した楽曲のどれかがランクインしたのかなと思うけれどシュタインズゲートをプレイしていないと今のオタクの自分がいないので結果は揺るがない。

9.アンセム部門

【NEVER SURRENDER - 水樹奈々

NEVER SURRENDER

NEVER SURRENDER

あの日の約束だけは忘れないでいて
必ず君を迎えに行くよ

アンセム部門は要は有名アーティスト枠といった趣なわけですが、この部門は「NEVER SURRENDER」とLiSA「ADAMAS」の実質一騎打ちでした。

ADAMAS

ADAMAS

  • LiSA
  • アニメ
  • ¥250
「NEVER SURRENDER」には「魔法少女リリカルなのはDetonation」の主題歌というだけで相当なアドバンテージがありました。漏れはリリカルなのはーなので。水樹奈々特有の当て字歌詞は今回は控えめですが、作品とのリンク性が本当に段違い。加藤裕介サウンドがさらに水樹奈々らしさを全面に引き出す。本当に隙がない曲。対する「ADAMAS」は決して砕けぬ強い意志を歌う歌。まあシンプルにかっこいいし滾ってしまう。アニメ版に比べfull版はイントロがしょぼいとかよく意見を見るけれど、これはこれで味だと思います。これから先Rising Hopeに次いで各所で歌われ続けるであろうアンセムなのは間違いない。そんなアンセムvsアンセムの一騎打ちは、僅差で「NEVER SURRENDER」の勝利。これはもう好みの問題なので、どっちのどこがダメとかそんな次元の話じゃないです。同率1位で共にランクインみたいな気持ちで。

10.総合部門

【歌えばそこに君がいるから - 鈴木このみ

君がいるから
ずっとそこにいて欲しいから 歌いたいよ

総合部門は全体を総括して、というか作曲者とかアーティストとかコンテンツとか一切の括りを取り払って、純粋に一番今年好きになった曲です。という総合部門にランクインしたのが「歌えばそこに君がいるから」。理由はシンプルに好きだから、それだけ。単純に「エモい」んですよねこの曲。余計な言葉抜きにして2018年一番エモくなれた曲。

さいごに

個人的な感想を交えつつ曲を紹介させていただきましたが如何だったでしょうか。相変わらず音楽用語とかよくわからないので楽曲派のオタクには鼻で笑われそうな駄文になりましたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。ぶっちゃけここまで書いておいてアレですが、「これが良い」と優劣付けて選ぶより自分が良さそうに思った曲を色々聴き漁るほうが性分に合いそうです。DD気質なのでしょうか?よくわからないですね。ともあれ、来年も良いオタク楽曲に巡り会えますように...。