フルメモ

怪文書置き場です

『AIKATSU SCRAP BOOK SP』がすごい

今回は5/23に発売されたCD「スマホアプリ『アイカツ! フォトonステージ!!』AIKATSU SCRAP BOOK SP」が予想以上の神盤だったのでひたすら褒めちぎる記事を書きました。 ダイレクトマーケティングですが、別にランテ○スさんからお金を貰ってるわけではありませんし貰う予定も特にありません。 個人的な感想であり、僕自身音楽用語や専門知識に疎いため楽曲派オタクの方々には合わないかもしれませんがご了承ください。

それでは、一曲ずつ感想を綴っていこうと思います。


1.トキメキアンテナ


【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲ルミナス「トキメキアンテナ」プロモーションムービー(フォトカツ!)

歌い出しの時点で「これこれこれこれ!!!!!」と言いながら床を転がり回ってしまいました。この曲のPVが公開されたのが去年の年末だったのでfullの公開を半年近く待ったわけです。床を転がりたくなる気持ちもわかってもらえることかと思います。

フォトカツの年始イベントの曲ということで、歌詞も新たなスタート、旅への高揚感のようなものを連想させるワードが多く見受けられますし、ポップで明るくそれでいて色んな音が響くメロディになってます。既存曲だとLovely Party Collectionに近いタイプだと思います。
個人的な聴き所は二番サビ→Cメロ→間奏の流れです。聴くと「MONACAだぁ~!」ってなると思います。オフボーカルの音源も収録されているので、そっちも合わせて聴くととても楽しいです。落ちサビは半音下がってラスサビで戻る構成なのですが、半音下がった落ちサビはるかさんのソロパートであり、ラスサビに非常に大きな説得力を持たせてくれます。
総じて、明るくも繊細さがあり何度聴いても飽きないナンバーと言えます。


2.Sunny Day Little Sunday

【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲ソレイユ「Sunny Day Little Sunday」プロモーションムービー(フォトカツ!)

ソレイユの新曲というだけで最早おだやかではいられない事案なのですが、蓋を開けてみれば予想以上に『ソレイユらしい』ナンバーでした。ダイヤモンドハッピーのような疾走感がありとてもキャッチーで、シングルで発売されたなら間違いなくA面にくるであろう曲です。
作詞は辻純更さんで、アイドル活動!やハッピィクレッシェンドなど多くの名曲に関わっている方です。唐突にアニメ本編の話になるのですが、本編におけるいちご、あおい、蘭によるソレイユというユニットはファーストシーズン37話で結成されたユニットです。ソレイユの大前提は「ソレイユ三人の活動をいつまでも続ける」というものであり、いちごたちそれぞれが個人の活動が忙しくなってもソレイユの三人としての活動を辞めないというのが夢であるといちごたちの口からも語られます。Sunny Day Little Sundayはいちごたち三人の日常を思わせるワードを、あおいが、蘭が、いちごと掛け合いをしているかのような歌い分けをしているところにソレイユのストーリーないし夢の持続性を感じさせてくれます。アニメは終わってもこの曲がアニメの続き、ソレイユが続いていくことを示してくれるのです。二番以降は一番と異なる歌い分けになるので、そこも意識してもらえると楽しいかと思います。
もうひとつの個人的な聞き所は、二番Bメロ後、サビにいかずギターソロがくるところです。このギターソロがめちゃくちゃカッコいい。僕自身二番のサビに入らず間奏がくる曲が好きな傾向があり(アイカツ!楽曲だと薄紅デイトリッパー、MAKEOVER MAKEUP、きらめきメッセンジャー等)、この曲も例に漏れずそれになりました。

トキメキアンテナ、Sunny Day Little Sundayはどちらも石濱翔さんが作編曲した曲となっていますが、新しいながらも前者はルミナスらしさ、後者はソレイユらしさが上手く表現されていてどちらも明るい曲でありつつもきちんと差別化されていて面白いですね。


3.禁断 Hide & Seek

【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲「禁断 Hide & Seek」プロモーションムービー(フォトカツ!)

初見で「バッケモーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!(cv.磯野波平)」となってしまった曲です。
ユリカ、セイラ、スミレという組み合わせからロック系なのは容易に想像できますが、その期待を裏切らないアップテンポに韻を踏んだような歌詞が乗って、中二病的な気がある人にはとことん刺さるナンバーです。正直今回のアルバムはシングルなら全てA面張れると言っても過言ではないと思いますが、この曲も間違いなくそれです。
間奏のキーボードがとても心地よく、それまでのゴリゴリさが少し柔らぐのでそこが少し意外でした。そこから畳み掛けるようにラスサビがくるのでジェットコースターのような良い緩急になっていて、中毒性に拍車をかけてくれます。


4.コズミックストレンジャー

【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲「コズミック・ストレンジャー」プロモーションムービー(フォトカツ!)

アニメ159話「ギャラクシー スターライト」及び筐体にも存在した「アイドル宇宙戦記 オオゾラッコーン」の続編シナリオのテーマソング...なんだろうか。なんといっても衝撃なのがジョニー先生がラップと「イェア!」の掛け声で歌に参加しているところでしょう。歌唱担当の歌うアイカツ!の曲に男性の声優さんが絡むのはおそらく今回が初ではないでしょうか(女性声優さんならPretty Prettyがある)。
ジョニー先生のラップを抜きにしても、曲名のイメージをしっかり連想させるスペイシーなトランス曲になっていてニクいです。というか普通にジョニー先生のラップ歌詞がエモい。恐るべしこだまさおり
歌詞のフレーズやトランス調であること、なによりギャラクシー スターライトの続編の曲ということからロンリー・グラヴィティのアンサーソングとして作られた曲であろうと思われます。ロンリー・グラヴィティでは「何万、何億光年、夢に見てた誰かとのコンタクト。熱に浮かされていく、無限に広がる星の中で。」だったのが今回は「たとえ何億光年遠く離れたまま 別の軌道を描いたってココロの片隅いつも 強い運命線で シンクロし合うストレンジャー」となっていてストーリーが進展しているのが感じられます。合わせて聴くと楽しめること間違いなしです。ラップに耳が集中しがちですが、Bメロのるかさんとななせさんのハモりがとても綺麗なので思わずいい笑顔になってしまいます。

5.月夜のラグタイム
フォトカツユーザーによる人気投票で一位となったユリカ&かえでによるユニット曲です。
ラグタイムってそもそもなんやろ?って思ったのですがラグ(遅れた)タイム、ということで「不揃いなタイミング」という意味合いらしいです。メロディーラインとベースラインの拍のズレによるリズミカルさが初聞きの「なんだこれ?」という驚きを生み、聴いていくうちに中毒性に変わる所以なんですね(この文章は言葉の意味を調べながら書いています)。
それぞれが強い個性を持つユリカとかえでによるナンバーが「不揃い」というのはなかなかにニクいですね。ダンサブルながらもぶつかり合うかのような音、そこに乗るのは木村監督による作詞。ユニットカップの時のふたりを意識して詞を書かれたそうです。

総じて、他の収録曲と比較してキャラクターソング色の強い一曲となっているのではないかと思います。ぼくはカップリング論に関して明るくないのでこれ以上の掘り下げはかえユリ有識者に委ねようと思います...。


6.We are STARS!!!!!

【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲「We are STARS!!!!!」プロモーションムービー(フォトカツ!)

このアルバム唯一のアイカツスターズ!楽曲にしてアイカツスターズ!の集大成的な位置付けと思われる曲です。唐沢美帆さんによる「サヨナラは言わない」「次のステージへと行こう」等のド直球に涙を誘う歌詞から、書き方としては酷ですが実質アイカツスターズ!のオーラスエンディング曲と言っても過言ではないと思います。
曲の方はスタートライン!やMUSIC of DREAM!!!のような疾走感あるものではなく、どちらかといえば同じ南田健吾氏作曲のDo-Do-Wa DO IT!!のようなスローテンポの曲になっています。コンマ秒のイントロだけならDo-Do-Wa DO IT!!とイントロドンクイズできると思うので暇な時にやってみてください。
この曲に関しては、もう御託は抜きにしてとにかく聴いてほしいという感想しかありません。PVで公開されているショートver.だけでもかなりの破壊力ですが、是非二番以降の歌詞もしっかりと咀嚼してもらいたいです。



ここまで全6曲の感想を簡単に綴ってみましたが、改めてこのミニアルバムのボリューミーさに圧倒されました。この大満足な収録曲に全部オフボーカルが別に収録されていて2500円はさすがにラン○ィスさん価格安くしすぎでは...?
今回は作品派としての見地から書かせていただきましたが、単純に楽曲派の視点からも満足がいくアルバムになっているのではないかと思うので、耳と知識に覚えのある楽曲派オタクの方も是非購入して感想を書き綴ってほしいです。



今回のミニアルバムが実質フォトカツ最後のCDということになると言われておりとても寂しいですが、最後にこのクオリティのものを残してくれるのは本当にありがたいですし、ゲームのサービス終了後もこれらの曲を語り継いでいきたいと思います。