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怪文書置き場です

顔面dアニメストアなオタクみんなに観てほしい映画『HELLO WORLD』の感想諸々

皆様お久しぶりです。せっかくはてなブログをやってるので映画のレビュー的なやつをやりたいなと思ってなかなかタイピングが進まずかれこれ半年くらい経ちました。本当はアベンジャーズ/エンドゲームを見たタイミングでマーベル映画のレビュー的なやつをやりたいと思ってたんですが知識不足とモチベの関係で諦めましたごめんなさい気が乗ったらまたやるかもしれませんゆるりとお待ちください。

 

前置きが長くなりました。今回は現在公開中の映画『HELLO WORLD』が思った以上に顔面dアニメストア人の僕に刺さるものだったので久々に自分が感じたことをアウトプットしていこうと思います。

 

 

そもそも『HELLO WORLD』とはなんぞや?

完全劇場オリジナルアニメーションです。なのでいきなり劇場に押しかけるのが手っ取り早いです。押しかけるっていってもオラついて突破入場せず入場券買いましょう。上映時間が1時間30分程度のアニメ映画にありがちな「尺不足的なアレでイマイチ設定が飲み込めずに終わった」みたいなことは多分人によっては感じるかもしれませんが、そこは上映後にパンフレットを購入して読んだりwik〇〇ediaとかで補完しちゃってください。僕も初見よくわかんないとこあったので後述するスピンオフ小説『HELLO WORLD if』読むまでは某ウィキなんたら読んでました。

 

主人公が今いる世界は仮想現実だみたいな顔面dアニメストアオタクたちには聞き馴染みがありすぎる設定かもしれませんが、まあ見てるうちに引き込まれると思うので気になる人は公式サイトを見てください(投げやり)。

物語の本質はSFのうんたらかんたらより(そちらも大事かも知れないが)どちらかというと主人公とヒロインの恋物語です。今時チープすぎるやろとも思うんですが今年大ヒットした『天気の子』も主人公とヒロインの一途な恋物語でしたしね。多分オリジナルアニメ映画界はそういう流れがあるんでしょうと勝手に納得しています。

要は『未来からきた自分が「カノジョが死ぬから助けてよ」つって助けに来た』っていうあらすじなわけです(詳しくは公式サイトで見てください)。つってもこの後色々話が動いていくのでこの限りではないわけですが。

 

原作小説的なやつも発売してるんですが、本編を補完する意味合いで読むものなので映画見て気になったら購入する感じがよさそうです。

 

HELLO WORLD (集英社文庫)

HELLO WORLD (集英社文庫)

 

 あと、スピンオフ小説も公開と同時に発売してるんですが、これは見た後に読むと色々腑に落ちるというか本編が色々とわかりやすくなるので是非読んでほしいです。というかHELLO WORLDは「本編映画1800円+スピンオフ小説700円」の課金が最低限必要だと思ってるくらいにはこの本は大事だと思ってます。本編ではサブキャラだった女の子が主役のお話ですが、本編の説明不足な部分を補完する所が多いので映画を見た後は是非読んでほしい。というか本編とリンクする部分があまりにも多く、これをスピンオフとするか否かがわりと怪しいラインだと思ってるくらいには本編補完書籍だと思ってるので必読(ステマ)

 

 

テレビでよく見る俳優が声優やってるけど、演技大丈夫なん?

ぶっちゃけ下手だなあとは全く思いませんでした。松坂桃李のキャラが叫ぶとこはもうちょい声量あったら映えるだろうなぁと思うとこもあったんですが誤差の範囲です。

正直メディアでも大きく取り上げられるような大衆向けアニメ映画(今作はかなりオタク向けだと思ったが)でプロの声優が起用されるとなると知名度の高い声優ばかり起用されて「こいつ他のアニメと同じ声じゃん」という印象を抱きかねないので僕としてはこのキャスティングで正解だと思います。普段TVアニメで聴き馴染んだ声が劇場でも聴くとなるとメリハリつかなくて個人的に嫌なんですよねなんか。声優さんを否定してるわけではないんですけど、俳優が話題性込みで声優をやるのが間違ってるっていう風潮も好きじゃないというか。

まあ演技に関しては声豚目線でも及第点かなと思いますし子安武人さんとか寿美菜子さんとかベテランの声優さんも多く出演しているので満足できるかなと思います。

 

 

観ていない人向けの文章はこれくらいにして、以下感想を書き殴る箇所になるので未見の方はこのあたりでブラウザバック推奨します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ感想

キャラ毎の雑感

 

主人公(堅書直実)

最近のオリジナルアニメ映画にありがちな陰キャ+本の虫キャラだなぁと思ってたら意外と順応性あって熱血漢で後半からは無双しててマジでなんなんだよとなるのは尺の関係かなぁ。まあ後述の未来の自分(先生)との対比も兼ねてか真っ直ぐな人物として最後まで描かれてるから変にセカイ系アニメ(死語)の主人公あるあるのナヨナヨがほとんどなかったのは好感触だった。やっぱり90分ストレスフリーに観たいからね映画は。トゥルーエンドの世界でいつまでも幸せに生きていてほしい。

 

ヒロイン(一行瑠璃)

萌え~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!

マジモンの萌え。今年のアニメヒロインアワードをやるとしたら間違いなく最多の賞を受賞するであろう『萌え』の権化。というか上映中「萌え...」ってボソッと声出ちゃったもんマジで。第一印象あずにゃんのパチモンとか思ってすまんのホンマ。

ヒロインの心象描写、メインヒロインにしてはやけに少ないけど尺の関係なんかなぁと思ってわりと最後のほうまでモヤモヤしてたんだけれど、ラストシーンで理解した。これはお前の物語だったんやとFFXのジェクトのような気持ちになった。言い換えるなら『まどマギのコネクトが実はほむら視点の歌詞だった』みたいな腑に落ち方。それがラストシーンにあった。全く設定の説明がなかったからポカーンとしたけれども。そういう意味では真の主人公は一行さんなのかもね。

 

先生(カタガキナオミ)

実質のヒロインお前なんじゃね...?となってしまった。ラストに先生が救われてEndなわけだし。この作品には明確に悪役という存在がなくて、強いて言うなら先生が裏で色々やってるけれど悪というわけではないんだよなぁ。主人公にずっと付き添って修行やアドバイスしたり、2027年の一行さんの記憶を2037年に持ってきて「あなたは堅書さんじゃない」って言い放たれてるのはそれはそうってなったしその後の展開も自業自得となったけれど最後には一行さんに救いの言葉をかけてもらって堅書くんをかばう展開はベタだけど大好きだし最後の最後で本当に救われたからもう一人の主人公ポジションというよりはヒロインっぽいなと感じた。

先生の心象描写はスピンオフ小説でも結構書かれてて読むと本編での理解が深まるので必読(ステマ)

 

勘解由小路三鈴

本編で陽キャな女の子として一行さんに絡んでるけど絶対こいつ経験人数15人は超えてるよな...と思って観てたけれどスピンオフ小説でガラッと印象が変わった。というかマジでいい娘すぎる。本編見てて「えっ、なんか急に出番なくなったんだけどマジでなんなんだよ」と少しでも思ったならスピンオフ小説『HELLO WORLD if』を読んだほうがいい。

 

物語全体の雑感

・仮想世界では落雷で死んだのは一行さんだけれど実際に死んだのは堅書くん、となっていて何故カタガキナオミがあそこまで執着していたのかの描写が少なかったから少しモヤモヤがあった。

・一行さんが萌え。

・子安の声の博士が仮想世界の開闢がどうのとか言ってたけど、現実世界の一行さんはそれも織り込み済みだったのか否か謎だった。

・一行さんが萌え。

・登場人物が基本的に主人公、ヒロイン、未来の自分の三人だけなので感情移入しやすくSF設定の重厚さに反してストレスフリーに鑑賞できた。

・一行さんが萌え。

グラフィニカ製作の3DCGはCG特有の迫力と近未来感を感じさせつつもアニメが元来持つ親しみ、二次元感といったものを併せ持っているのが本当にすばらしいし、『楽園追放』からさらに進化発展を遂げているなという印象。

・一行さんが萌え。

 

まとめ

近未来の京都を3DCGアニメーションで描きSF要素もモリモリ盛り込みつつも日本のわびさびくらい貴重な文化である『萌え』も全面に押し出してくる姿勢が伝わってくるいい作品だなという印象。メインヒロインの一行さんに萌えられるかどうかがこの作品の評価になると思いますが、僕自身が一行さんが2019年アニメキャラの中でトップクラスの萌え旋風を巻き起こしていると感じているので何も心配することはありません。みんな、映画『HELLO WORLD』を観に行きましょう。