フルメモ

怪文書置き場です

近況報告とか

お久しぶりのブログ更新です。
今回は近況報告と題して備忘録も兼ねて2018年4~6月までの自分が参加したイベントの感想を綴っていこうと思います。自分はイベンターではないですが、イベントに行くことが関東へ行く口実なので結局何度も行くのを辞めたいと言いながらも行き続けているのが現状です。

ほとんどアイカツ!歌唱担当関係ですが、思い出せる範囲で書いていきます。
めちゃくちゃ長くなってしまったので流し読み程度の軽い感覚で読んでもらえると幸いです。


4/14 Fuuri Birthday Event 猫のいるカフェ

秋葉原ディアステージで働く上花楓裏(うえばなふうり)さんの生誕イベントです。もろアンダーグラウンドなイベントで、この日が僕の初ディアステ入店になったわけです。
イベントというよりは、定期ライブをふうりさんがジャックしてひとりで何曲も歌ったり他のキャストとコラボで歌ったり、頼めるメニューがこの日限定のものであることを除けば普段通りのシステムです。(秋葉原ディアステージのシステムに関しては割愛します。気になる方は調べてみてください。)

そもそもこれまで声優イベントばかり行ってライブ&バー、要はコンカフェと呼ばれるお店へ行ったことのなかった自分が何故この日に秋葉原ディアステージに足を運ぼうと思い至ったかというのは、やはりアイカツ!の影響がとても大きいです。「直接武道館の感想、お礼が言いたい」という気持ちが3月あたりからとても強かったのですが3月はなかなか上京の都合がつかなかったので、早めに日程を出していたバースデーイベント(以下ふうり誕と記す)に目星をつけていました。このときはアイカツ!の元歌唱担当のなかで個人的に特定の推しメンがいるわけではありませんでした。

この日は普段来ている常連や自分のようにアイカツ!武道館後を契機に足を運んだ人に加えて昔店舗に来ていた人等様々な人が来店し、大盛況な日だったそうです(自分は初めてだったので実感はない)。
盛況故にふうりさんをはじめキャストのみなさんはバタバタしながらあちこちへ走っている印象でしたが、そんな中でもキャストとの距離感の近さは感じられ、コンカフェ経験のない自分には「この間武道館で歌ってた人が目の前でお酒を作ってる...!」と衝撃が走りましたし、顔馴染みの客は普通にキャストに話しかけてキャストも当たり前のように会話している様は自分には異様な光景でした(今では何度か来店を重ねその光景もすっかり見慣れたものになってしまいましたが)。
ふうりさんがジャックしたライブはオリジナル曲のほかにアニソンのカバーも多く(後から知ったのですがふうりさんやきりしまわかさん等のキャストは店舗ではカバーを歌うことに縛りがあり、アニソンカバーを歌うのは珍しい)、カバー曲はMinami(旧栗林みなみ)さんの楽曲がほとんどで「この曲知ってる~!!!」のノリで楽しむことができました。アンダーグラウンドな現場なので普通にmixもオタ芸も散見されますし、個人的に好きな雰囲気です。
とても印象的だったのはライブ中のMCでふうりさんが「みんな普段仕事や勉強で疲れて病むんだからオタクやってて病んでほしくないから、単推しとか推し増しとかにこだわってほしくない。他界とか推し変はしないでほしいけどねw(意訳)」といった発言をしていたことでしょうか。周りのオタクたちは結構笑っていましたが、この時の自分にはとても刺さる言葉だったというか、自分のオタクとしてのスタンスを肯定してくれているようで烏滸がましいながらもとても共感してしまったのです。このふうり誕の日を境に上花楓裏さんが自分の中で特別な存在になっていきました。


4/15 ウダガワガールズコレクション vol.353

AIKATSU☆STARS!の星咲花那さんがオープニングアクトで出演するということで出番だけ見てとっとと帰るやつになりました。出番は30分くらいだったでしょうか。後から終演後に特典会があったそうなのですが、その時間には僕は奴隷収容車に揺られていましたね...。
星咲花那さんの歌唱は3曲ですが、わずか3曲でも堂々とした歌にとても魅了されました。あと顔が好き。Twitterで「好みの顔だな~」と思って見ていただけでアイカツ!のライブでは近くで見たことがなかったので、アンダーグラウンドな箱で近くで見ると好きが加速してしまったのです。わずかな時間でしたが、「ワンマンライブをやることがあればなんとしても行こう」と思わせてくれるイベントでしたね。


5/3 FLOW 15th Anniversary TOUR 2018「アニメ縛り」広島公演

地元のイベントなので軽率に参加してしまいました。FLOWのワンマンに参加するのは今回で2回目ですが、アニメ縛りということもあってか前回参加したときに比べ客層もライブ慣れしたかんじはあまりなく、圧縮もほとんどありませんでした。しかし男性ロックバンドのライブですので、熱量は半端じゃないものがありました。また、全曲アニメのタイアップ曲ということもあってか、ライブの開幕や曲間にナルトやルルーシュ等タイアップしたアニメの登場人物達が陰ナレをするのも印象的でしたし、ラストのGO!!!でキャラも合唱しているのにはさすがにエモくなってしまいました。個人的に回収したかったWORD OF THE VOICEも拾えて大満足でした。

5/14 松岡ななせ 1st LIVE "unknown"

AIKATSU☆STARS!のメンバーだった松岡ななせさんのワンマンライブということで、ド平日ながら無職の顔付きで参加しました。平日ながらチケットが非常に高倍率だったのには驚きましたが、どうにかチケットを確保しました。
そんな大人気の松岡ななせさんのファーストワンマンライブはカバー曲中心になると思いきやいきなりモンソニ!ダルタニャンのアイドル宣言の劇中歌『キズナ Sparkling World』をぶちかましてくるものだから一気に会場の熱気がぶち上がりました(モンソニ!はYoutubeで全話無料公開されているので見てください)。今回初披露のオリジナル曲もかなり尖っていてアイカツ!時代とはまた異なるななせさんの一面を覗かせるものになっていてよかったです(音源化が待ち望まれる)。

5/19 温泉むすめ 3rd LIVE “NOW ON☆SENSATION!! Vol.3”〜ワイワイワッチョイナ!!〜

久しぶりの声優イベントに行きました。元々知り合いに以前からチケットを取ってもらっていた案件なので、顔見知りのオタクたちに久々に会いに行くという意味で行こうと思ったイベントです。
温泉むすめのイベントはナンバリングのライブはこれまで全通していますので、推し声優のパフォーマンス力の向上具合を見届けたかったのがあるのですが、今回は複数のコンテンツ内ユニットが初歌唱というのがあり、そちらに目が行きがちでした。ライブの内容は良くも悪くも声優コンテンツのライブといったところだなぁという印象でした。曲がとても強いので他動になりたかったのですがレギュレーションがガチガチで思うように楽しめなかったのがマイナスですね。その他にも色々と思うところがあり、昼の部のみ参加となりました。富田美憂ちゃんはとてもかわいかったです。
サマソニ参戦という冗談みたいな告知には笑いましたが、周囲は結構沸いていましたし、コンセプト的に野外の会場でライブするのはアリだと思います。レギュレーションが許せば野外で青春サイダーでサイダーやビールをオタクとぶっかけ合いしたいですね(笑)


6/10 東京おもちゃショー2018 バンダイステージ アイカツフレンズ!ステージイベント☆

この日はアイカツフレンズ!→松岡ななせ2ndライブ→星咲花那バースデーライブの3イベント回しというイベンターみたいなことをやった日です。
優先観覧エリアはキッツキツだったのでフードコートからステージがギリギリ見える位置で見ていたので演者の細かい動きは把握できなかったのですが、曲が聴ければいいかなくらいの気持ちだったので充分過ぎるくらいでした。
4/1のイオンモール大日でのお渡しイベントで二ノ宮ゆいちゃんに見惚れてからようやく今回フレンズの歌唱イベントに参加できたわけですが、個×個やGirls be ambitious!の初fullを聴けたりアクシデントでスカートが落ちそうになる松永あかねちゃんを見たりと本当に無銭でいいのかと思えてしまうところがアイカツ!のイベントだなと感じました。

松岡ななせ2nd Live 退屈なんてさせないよっ!

2ndと題していますが本人曰く1stの追加公演というイメージだそうで、1stで歌った曲をもう一度歌ったりしていました。カバー曲の選曲は相変わらず斜に構えすぎず浅くなりすぎないほどよい感じでしたが、Starry Wishやshooting star等、星を連想させる曲を多く選曲しているところには色々と思わせぶりだなと感じましたね(特にこのライブのすぐ後に控えているライブのことを思うとニヤニヤしてしまいました)。ライブの時間自体は短めでしたが、2回目のワンマンにしてオリジナル曲も新たにもう一曲増えたりと勢いが止まらない松岡ななせさんに期待が高まるライブでした。

星咲花那バースデーワンマンライブ~Star☆Flower〜

松岡ななせさんのライブと同じ日に同じ箱でやるというわりと無茶なスケジュールになってしまった星咲花那初のワンマンライブですが、納得の歌唱力と表現力、選曲の良さからとても満足度の高いライブでした。生バンド演奏のコーナーがあるのは意外だったのですが、低音が映えるよい音響だったこともありとても満足でした。ファンからの「ちょっと待ったー!!!」もありバースデーイベントとしてとても充実していたのではないかと思います。おかな親衛隊とまではいきませんが、おかなの雇われ傭兵くらいの頻度でまたイベントに行きたいなと思います。


6/30 アニ☆ディア vol.2

Mia REGINA主催のライブイベントで、前回告知があまりにも急で都合がつかず行けなかったので今回は行くぞとモチベーションの塊になっていたイベントです。Mia REGINAさんの曲目当てで来ていたのですが普通にオープニングアクトの白河ななさんのワガママ MIRROR HEARTやUNISONIAなどのピンチケが好きそうな沸く曲でバッチバチに高まったり桜野羽咲さんのオリジナル曲で多動になったり、たぴみるさんが可愛かったりと予想以上に収穫の多いイベントでした。Mia REGINAさんの選曲はイベントのコンセプト的にアニタイ曲を多く持ってくるかと思っていたらRadiant star→Magneticとノンタイのアガる系ナンバーでひっくり返りました(Dreamers Painはリリース後にタイアップがついた)。締めもTHAT'S A FACT~千里の道も一歩から~でしたし、改めてMia REGINAさんのノンタイ曲の強さを身を持って感じることができました。


こうして振り返ってみると見事に地下現場のオタクぶってますねw こういったイベントはチケット代がアニメのイベントより安くなりがちなのでついつい予定を多くいれがちなのですが、行く先々の物販でチェキを撮ったりで以前よりも金遣いが荒くなっている気がします()
次回のイベレポは7/20にあるTokyo 7th シスターズ武道館ライブになるかと思います。気が向いたら他の雑多な記事も書いていきたいです。

アップデイトする「センセイション」~トキメキアンテナ歌詞考察~

前回のAIKATSU SCRAP BOOK SPを褒めちぎる記事を書いていたら色々と妄想が捗ってきたのでその断片をここに残しておこうと思います。

ここではルミナスの新曲『トキメキアンテナ』の歌詞から感じたこと、他の既存の楽曲との関連性を考えつつルミナスというユニット、特に主人公の大空あかりについて掘り下げていきます。

この文章はあくまで個人的見解に基づくもので絶対なものではありません。オタクの自己満足考察だと思って暖かい目で読んでもらえれば幸いです。

 

 

・トキメキアンテナという曲について


【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲ルミナス「トキメキアンテナ」プロモーションムービー(フォトカツ!)

トキメキアンテナとコンセプトは作曲の石濱翔さんは「ルミナスらしさ」、演者には「思わず旅に出たくなる曲」ということらしいです。

ameblo.jp

ここで「ルミナスらしさ」と「旅」というワードはもしかしたらイコールなのでは?という見解が自分の中に生まれるのでした。物語とは一種の旅ですし、本編後半で主役となるルミナス及び大空あかりの成長物語は確かに旅と呼ぶのも相応しいものだと思います。4thシーズンでは全国ツアーという触れ込みで日本中を旅しますしね。

 

それでは、このトキメキアンテナとアニメ本編で関連のありそうな他の既存の楽曲と合わせて歌詞を読んでいこうと思います。

 

 

1.Good morning my dreamとトキメキアンテナ

 

Good morning my dreamはアニメ125話での使われ方等から「ソレイユの曲だ!」と言う論調も多く、理由も納得できるのですが、ここではルミナスないし大空あかりの曲として紹介します。

Good morning my dreamは『カレンダーガール四部作』の中の第三部にあたる曲で(カレンダーガール四部作については過去のアイカツ武道館二日目レポで触れているのでそちらを参照してください)、アイカツ!のストーリーにおいてとても重要な曲です。歌詞を読んでみると

 

窓の外聞こえてる ソワソワと気にしてる 風はもう南の空へ

出かけよう 新しい服に着替えたら 時間だね

 

という部分はトキメキアンテナの

 

いつも通りにドアを開けて だけど今日は違う朝

旅立つ一歩は 右から踏み出そう

 

の部分とどことなく似ている感じがあります。どちらも「旅の始まり」が連想されますね。ただ、トキメキアンテナはGood morning my dreamに比べ歌詞の歌い手は成長しているというか、先の時間にいることが他の歌詞を見るとわかります。具体的にはGood morning my dreamだと

 

扉をあけて出会いに行くの 光の向こうは 世界とつながる

駈け出して my dream どこまでもキミと走っていたい 走っていたい

 

なのが、トキメキアンテナでは

 

カバンいっぱいの”はじめて”をあつめにいこうよ

広がる世界の真ん中に立って さあ

 

となっています。Good morning my dreamではまだ世界とつながる前、光に触れる(光のほうへ駆け出す)前であることがわかりますが、トキメキアンテナではもう既に世界の真ん中に立つまでに至っているのです。ここに詩の中における主人公の成長がなんとなく伝わってきます。

この詩の中の主人公の成長という視点で他の曲とも比較していきます。

 

2.オリジナルスター☆彡とトキメキアンテナ

 

オリジナルスター☆彡で印象的なのはやはり2ndシーズン77話「目指してるスター☆彡」でしょう。いちごのようになりたいと願い続けていたあかりが自分らしく輝くことについて学び、それまでいちごと同じにしていた髪を切る非常にセンセーショナルな話でした。その回でもフィーチャーされていたオリジナルスター☆彡の歌詞ですが、

 

未来プロデュース はじまってる 描いた夢にスペシャルアピールで

応えていくんだ(まだまだ!)

今最高の まぶしさでステップUP!!

ちいさくたって 自分だけの光

オリジナルスター 目指してるスター

 

という部分はトキメキアンテナの

 

ココロ深呼吸 モヤモヤしてちゃ 感動もできないね

わたしはわたしの 最初のプロデューサー

経験値はゼロに近い 世界は想像をこえて

次のストーリー 勝手にはじめている

 

さあ!選ぶ時はいつもより大胆なガール

冒険はまだまだ続くよ たのしまなきゃね

 

という部分のアンサー的なニュアンスにどことなくなっているのがわかると思います。オリジナルスター☆彡の時点では「ちいさくたって」という部分からはじまったばかりの緊張感が伝わってくるのが、トキメキアンテナでは「たのしまなきゃね」という余裕が生まれているのです。

 

 

3.リルビーリルウィン♪とトキメキアンテナ

 

リルビーリルウィン♪はルミナス結成時初めて歌われた曲であることもあり、関連性も深いです。そもそもリルビーリルウィン♪という曲自体歌詞に

 

理想の自分には やっぱりね、まだ遠い

合格点ギリギリの ちょっぴり背伸びなリボン

 

という部分等から詩の中の主人公=あかりやルミナスというユニットが成長の途上にあるというのがわかる曲です。それ比較すると、トキメキアンテナはオリジナルスター☆彡の項目でも触れたように余裕や頼もしさを感じさせるフレーズから、リルビーリルウィン♪の時点よりさらに物語が進んでいることがわかります。


冒険の終わりにはみんな見違えちゃうの


この冒険という部分がリルビーリルウィン♪のでの旅として結びつけると、トキメキアンテナでの詞の中の主人公は見違えるほど立派になっていることが伝わります。リルビーリルウィン♪もトキメキアンテナもどちらも旅の途中であるが、トキメキアンテナの世界ではリルビーリルウィン♪よりも未来で、なおかつ主人公=あかりは成長しているのです。

 

ここまでトキメキアンテナが他の既存曲と比較して成長、時間の経過が伝わるものとして書いてきましたが、最後に比較する曲はトキメキアンテナとは時間が並行している曲、けだしトキメキアンテナのアナザーとして成立する曲です。

 

 

4.START DASH SENSATIONとトキメキアンテナ

 

START DASH SENSATIONはアイカツ!アニメ最後のOPテーマであり最後の挿入歌であり、あかりというキャラ及びアイカツ!の集大成とも呼べる曲です。ここではSTART DASH SENSATIONの主題と『トキメキアンテナ』の意味するところについて考えていきます。

最初に触れたトキメキアンテナを評する言葉として「旅に出たくなる」という言葉と「アンテナ」というワードは一見すると結びつきにくそうに思えます。そこで、まずはトキメキアンテナの歌詞から『トキメキアンテナ』という言葉とはなんぞやということについて考察していきます。

『トキメキアンテナ』という言葉はサビで出てくるワードです。一番では

 

地図の真ん中にトキメキアンテナ(最新式)

 

二番では

 

わたしを連れ出すトキメキアンテナ(24時間)

 

とあります。最新式で、しかも24時間"わたし"(ここではあかりと思われる)を連れ出すことができるもの、ただものではありませんね。この『トキメキアンテナ』が何者かを証明するのに参照するのはSTART DASH SENSATIONの「センセイション」です。

センセイションは感覚という意味ですがことにSTART DASH SENSATIONの詩においては

 

今日が生まれかわるセンセイション 全速力つかまえて

ここがスタートライン

もっと違う空に会える トキメキ指さす彼方

はじまる夢と(Sunny days)

はじめるキセキ(Starry days)

わたしを待っている(Dream comes true)

 

といった具合に、今日が生まれかわるほどの強烈なものとされています。そう、『トキメキアンテナ』の正体はこのセンセイションなのです。そして『トキメキアンテナ』は最新式でありながら、

 

アップデイトする(YES!!)旅にしよう!

 

とあるようにアップデイト、よい方向に更新、さらに言えば生まれかわることができるのです。

それぞれの二番サビの歌詞を比較すると、START DASH SENSATIONは

 

ずっと続いていくセンセイション 心拍数とびこえて

何度も生まれかわろう

 

これに対して、トキメキアンテナは

 

両手いっぱいの”はじめて”をあつめにいこうよ

わたしを連れ出すトキメキアンテナ(24時間)

いつだって成長期(YES!!)止まらない

 

とあり、常に成長していく=生まれかわるという点で共通しています。これは作中で何度も髪型を変え生まれかわり、成長を続ける大空あかりの物語そのものであり、『トキメキアンテナ』がSTART DASH SENSATONにおけるセンセイション同様にあかりを成長させていくものであることがわかります。

 

 

 

・トキメキアンテナは成長を続ける物語=旅

ここまで書いてきましたがトキメキアンテナという曲があかり視点において他の既存曲よりも未来に向っていること、そして並行する概念としてSTART DASH SENSATIONがあるということがわかってもらえたでしょうか。先にも書きましたが、あくまで個人の見解ですし、実際には違うかもしれません。ここであげた曲は実は全てこだまさおりさん作詞の曲です。こだまさんはアイカツ!の物語に寄り添った詩を書かれる方ですので、詩によってストーリーの広がりを感じたくて今回考察をさせていただきました。

今回は「旅」を「物語」と置き換えて考察してみましたが、旅という観点から歌詞を読んでみるのも面白いかもしれません。実際、石濱さんによる陽気でポップなナンバーゆえに旅に出たくなるのもわかります。

こういった歌詞による物語の考察は本当に楽しいです。これを読んでくださった方もアイカツ!ないしいろんなコンテンツで歌詞の考察をしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら考察を期に「今日が生まれかわるセンセイション」がもたらされるかもしれませんし、僕自身も新しい知見を得られるよう『トキメキアンテナ』を常にアップデイトさせていきたいところです。

 

『AIKATSU SCRAP BOOK SP』がすごい

今回は5/23に発売されたCD「スマホアプリ『アイカツ! フォトonステージ!!』AIKATSU SCRAP BOOK SP」が予想以上の神盤だったのでひたすら褒めちぎる記事を書きました。 ダイレクトマーケティングですが、別にランテ○スさんからお金を貰ってるわけではありませんし貰う予定も特にありません。 個人的な感想であり、僕自身音楽用語や専門知識に疎いため楽曲派オタクの方々には合わないかもしれませんがご了承ください。

それでは、一曲ずつ感想を綴っていこうと思います。


1.トキメキアンテナ


【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲ルミナス「トキメキアンテナ」プロモーションムービー(フォトカツ!)

歌い出しの時点で「これこれこれこれ!!!!!」と言いながら床を転がり回ってしまいました。この曲のPVが公開されたのが去年の年末だったのでfullの公開を半年近く待ったわけです。床を転がりたくなる気持ちもわかってもらえることかと思います。

フォトカツの年始イベントの曲ということで、歌詞も新たなスタート、旅への高揚感のようなものを連想させるワードが多く見受けられますし、ポップで明るくそれでいて色んな音が響くメロディになってます。既存曲だとLovely Party Collectionに近いタイプだと思います。
個人的な聴き所は二番サビ→Cメロ→間奏の流れです。聴くと「MONACAだぁ~!」ってなると思います。オフボーカルの音源も収録されているので、そっちも合わせて聴くととても楽しいです。落ちサビは半音下がってラスサビで戻る構成なのですが、半音下がった落ちサビはるかさんのソロパートであり、ラスサビに非常に大きな説得力を持たせてくれます。
総じて、明るくも繊細さがあり何度聴いても飽きないナンバーと言えます。


2.Sunny Day Little Sunday

【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲ソレイユ「Sunny Day Little Sunday」プロモーションムービー(フォトカツ!)

ソレイユの新曲というだけで最早おだやかではいられない事案なのですが、蓋を開けてみれば予想以上に『ソレイユらしい』ナンバーでした。ダイヤモンドハッピーのような疾走感がありとてもキャッチーで、シングルで発売されたなら間違いなくA面にくるであろう曲です。
作詞は辻純更さんで、アイドル活動!やハッピィクレッシェンドなど多くの名曲に関わっている方です。唐突にアニメ本編の話になるのですが、本編におけるいちご、あおい、蘭によるソレイユというユニットはファーストシーズン37話で結成されたユニットです。ソレイユの大前提は「ソレイユ三人の活動をいつまでも続ける」というものであり、いちごたちそれぞれが個人の活動が忙しくなってもソレイユの三人としての活動を辞めないというのが夢であるといちごたちの口からも語られます。Sunny Day Little Sundayはいちごたち三人の日常を思わせるワードを、あおいが、蘭が、いちごと掛け合いをしているかのような歌い分けをしているところにソレイユのストーリーないし夢の持続性を感じさせてくれます。アニメは終わってもこの曲がアニメの続き、ソレイユが続いていくことを示してくれるのです。二番以降は一番と異なる歌い分けになるので、そこも意識してもらえると楽しいかと思います。
もうひとつの個人的な聞き所は、二番Bメロ後、サビにいかずギターソロがくるところです。このギターソロがめちゃくちゃカッコいい。僕自身二番のサビに入らず間奏がくる曲が好きな傾向があり(アイカツ!楽曲だと薄紅デイトリッパー、MAKEOVER MAKEUP、きらめきメッセンジャー等)、この曲も例に漏れずそれになりました。

トキメキアンテナ、Sunny Day Little Sundayはどちらも石濱翔さんが作編曲した曲となっていますが、新しいながらも前者はルミナスらしさ、後者はソレイユらしさが上手く表現されていてどちらも明るい曲でありつつもきちんと差別化されていて面白いですね。


3.禁断 Hide & Seek

【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲「禁断 Hide & Seek」プロモーションムービー(フォトカツ!)

初見で「バッケモーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!(cv.磯野波平)」となってしまった曲です。
ユリカ、セイラ、スミレという組み合わせからロック系なのは容易に想像できますが、その期待を裏切らないアップテンポに韻を踏んだような歌詞が乗って、中二病的な気がある人にはとことん刺さるナンバーです。正直今回のアルバムはシングルなら全てA面張れると言っても過言ではないと思いますが、この曲も間違いなくそれです。
間奏のキーボードがとても心地よく、それまでのゴリゴリさが少し柔らぐのでそこが少し意外でした。そこから畳み掛けるようにラスサビがくるのでジェットコースターのような良い緩急になっていて、中毒性に拍車をかけてくれます。


4.コズミックストレンジャー

【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲「コズミック・ストレンジャー」プロモーションムービー(フォトカツ!)

アニメ159話「ギャラクシー スターライト」及び筐体にも存在した「アイドル宇宙戦記 オオゾラッコーン」の続編シナリオのテーマソング...なんだろうか。なんといっても衝撃なのがジョニー先生がラップと「イェア!」の掛け声で歌に参加しているところでしょう。歌唱担当の歌うアイカツ!の曲に男性の声優さんが絡むのはおそらく今回が初ではないでしょうか(女性声優さんならPretty Prettyがある)。
ジョニー先生のラップを抜きにしても、曲名のイメージをしっかり連想させるスペイシーなトランス曲になっていてニクいです。というか普通にジョニー先生のラップ歌詞がエモい。恐るべしこだまさおり
歌詞のフレーズやトランス調であること、なによりギャラクシー スターライトの続編の曲ということからロンリー・グラヴィティのアンサーソングとして作られた曲であろうと思われます。ロンリー・グラヴィティでは「何万、何億光年、夢に見てた誰かとのコンタクト。熱に浮かされていく、無限に広がる星の中で。」だったのが今回は「たとえ何億光年遠く離れたまま 別の軌道を描いたってココロの片隅いつも 強い運命線で シンクロし合うストレンジャー」となっていてストーリーが進展しているのが感じられます。合わせて聴くと楽しめること間違いなしです。ラップに耳が集中しがちですが、Bメロのるかさんとななせさんのハモりがとても綺麗なので思わずいい笑顔になってしまいます。

5.月夜のラグタイム
フォトカツユーザーによる人気投票で一位となったユリカ&かえでによるユニット曲です。
ラグタイムってそもそもなんやろ?って思ったのですがラグ(遅れた)タイム、ということで「不揃いなタイミング」という意味合いらしいです。メロディーラインとベースラインの拍のズレによるリズミカルさが初聞きの「なんだこれ?」という驚きを生み、聴いていくうちに中毒性に変わる所以なんですね(この文章は言葉の意味を調べながら書いています)。
それぞれが強い個性を持つユリカとかえでによるナンバーが「不揃い」というのはなかなかにニクいですね。ダンサブルながらもぶつかり合うかのような音、そこに乗るのは木村監督による作詞。ユニットカップの時のふたりを意識して詞を書かれたそうです。

総じて、他の収録曲と比較してキャラクターソング色の強い一曲となっているのではないかと思います。ぼくはカップリング論に関して明るくないのでこれ以上の掘り下げはかえユリ有識者に委ねようと思います...。


6.We are STARS!!!!!

【アイカツ!フォトonステージ!!】オリジナル新曲「We are STARS!!!!!」プロモーションムービー(フォトカツ!)

このアルバム唯一のアイカツスターズ!楽曲にしてアイカツスターズ!の集大成的な位置付けと思われる曲です。唐沢美帆さんによる「サヨナラは言わない」「次のステージへと行こう」等のド直球に涙を誘う歌詞から、書き方としては酷ですが実質アイカツスターズ!のオーラスエンディング曲と言っても過言ではないと思います。
曲の方はスタートライン!やMUSIC of DREAM!!!のような疾走感あるものではなく、どちらかといえば同じ南田健吾氏作曲のDo-Do-Wa DO IT!!のようなスローテンポの曲になっています。コンマ秒のイントロだけならDo-Do-Wa DO IT!!とイントロドンクイズできると思うので暇な時にやってみてください。
この曲に関しては、もう御託は抜きにしてとにかく聴いてほしいという感想しかありません。PVで公開されているショートver.だけでもかなりの破壊力ですが、是非二番以降の歌詞もしっかりと咀嚼してもらいたいです。



ここまで全6曲の感想を簡単に綴ってみましたが、改めてこのミニアルバムのボリューミーさに圧倒されました。この大満足な収録曲に全部オフボーカルが別に収録されていて2500円はさすがにラン○ィスさん価格安くしすぎでは...?
今回は作品派としての見地から書かせていただきましたが、単純に楽曲派の視点からも満足がいくアルバムになっているのではないかと思うので、耳と知識に覚えのある楽曲派オタクの方も是非購入して感想を書き綴ってほしいです。



今回のミニアルバムが実質フォトカツ最後のCDということになると言われておりとても寂しいですが、最後にこのクオリティのものを残してくれるのは本当にありがたいですし、ゲームのサービス終了後もこれらの曲を語り継いでいきたいと思います。

『推し』について考える

タイトル通りです。たまにはアイカツ!以外のことも書きたいな~と思って書いたらいつも以上に支離滅裂な記事になっていると思います。
この手のものを書くと大体「俺はこうだ!」とか「俺は違うよ」っていう意見が出てくるかと思いますが、まあそういう意見が見たい訳じゃないんで読んでて嫌になったらすぐにブラウザバック推奨です。

ここでの『推し』の概念はアニメや音楽等の無形の物ではなく、アイドルや声優、役者等の個人を指すものとします。



そもそも推しってなんぞや?

お・す【推す】の意味
1 人や事物を、ある地位・身分にふさわしいものとして、他に薦める。推薦する。「候補者に―・す」「優良図書に―・す」

2 あることを根拠として、他のことを判断する。推し量る。「彼の口ぶりから―・すと失敗したらしい」

3 さらに突き詰めて考える。「その点を―・していくと、問題の本質が明らかになる」

[可能]おせる

[goo国語辞典より]

だそうです。
オタクが使う『推し』は主に上記の1から転じて「他人に勧めることができるほどに好きである様」を表しているといわれています。なるほどなぁ。

ではみなさんは自分の推しを他人に勧めることができますか?もしかしたら推し被り敵視と称して他のオタクを排除してませんか??自分が推しにとって特別な存在だと思ってませんか???

まあ実際そんなことはどうでもいいんです。どこまで行ってもオタクのすることです。推し被り敵視しているオタクに「それで推しが喜ぶのか」と説教がしたいわけではありません。推しが自分にとってかけがえのない存在なら誰かに奪われたくないという感情が芽生えるのは自然なことです。推しにとっての特別になりたくてあれこれ頑張ったりするのもとても素敵なことだと思います。真っ直ぐに頑張るオタクは好感が持てます。また、声優オタクによくいる「推しを性的な目で見るオタクは許せない」のもまあ気持ちはわかります。自分の崇拝している存在を性的な目で見る人間はまあ異端ですよね。実際僕もお釈迦様やアッラーではシコりません。でもアッラーがめっちゃエロい美女だったらその限りではありません。十人十色の考えがあっていいと思うんですよ、はい。

話がだいぶ逸れてしまいましたが、僕が『推し』というものに対して色んな考えがあってもいいというのは伝わったでしょうか。それをここまでの文で伝えたかったんですよ!わかってくれ。


ここまで第一章。というか導入みたいなものです。ここからは第二章。メインシナリオです。これまでの自分、これからの自分への戒めの意味も含めて書いていきます。



やっぱりオタク活動はどこまでいっても趣味です。趣味はあくまで自分の『やりたいこと』であって『やるべきこと』ではないはずです。でもオタクって不思議とオタク活動に没頭していくと『やりたいこと』と『やるべきこと』の線引きが曖昧になっていくんですよね。

『やりたいこと』が『やるべきこと』に変わって推しを追いかけることに熱中するのって、実際すごく楽しいことだと思います。推しがやることなすことすべてがかわいくて愛しくて最早擬似的な恋愛みたいになる。
僕も少し前まで心から『推し』ていた女性声優さんがいました。他界したわけじゃないんですが敢えて過去形を使います。イベントは全部通ってたわけではないですが仕事との兼ね合いを考えてスケジュールを組んで地元から東京に出てきたり他の地方へ行ったり。イベントの度にファンレターを推敲し、ミミズがのたくったような汚い字で推しへの想いを綴りました。ライブイベントがあればオタクが企画したフラワースタンドに出資したり、時には自分で推しにお花を贈ったりもしました。この時の僕は常に「推しの為に何ができるだろうか」と考えるような我ながら痛いオタクになっていました。

ところがある日を境に自分の価値観が少し変わりました。それに至る理由までははっきりと覚えていないんですが、端的に言うとそれまでの自分を俯瞰で見る機会ができたのです。これまでひとりの推しをがむしゃらに追いかけてきた自分を客観的に振り替えって、ふと「何やってるんだろうな」って思ってしまったんですよね。自分が推しを追いかけることに知らず知らずに莫大なエネルギーを使っていたことがわかって、要は疲れてしまったんでしょうね。この疲れたというのはイベントがある度に毎度夜行バスや新幹線などでの移動による物理的な披露やイベントの券取りの精神的なストレスといったものも含まれますが、一番のところは「僕がどこまで頑張っても僕は推しにとっての特別になれない」っていうしょーもないことに気付いてしまったことです。我ながらアホらしいと思いますが、少し前の自分は本気でそうありたかったんですよね。推しがひとりの役者として大成してほしいという想いを建前に、自分は推しに何かの見返りを求めていたのです。でも推しは自分が想い描いていた理想と少しずつ異なるものをもたらしていきます。具体的に何かとは言えないのですが、熱中していたものが急に萎えてしまったのではなくて、少しずつ蓄積してモチベーションを失わせていったのです。ちょうど仕事がうまくいかなかった時期でもあって、相乗効果でストレスになっていきました。

なんだか「自分が思うようにいかなくなったからって萎えてる情けねぇ野郎の世迷い言じゃねえか!」って感じの文章に思われるかと思います。否定できません。ここまで書いておいて信じてもらえなさそうですが、今でもぼくはここで書いた声優さんのことは心から尊敬していますし胸を張って推しだと言えます。最初に挙げた「他人に勧めることができるほどに好きである」意味での推しです。

自分語りが長くなりました。
別に推しを盲信し続けることを否定したいわけじゃないんです。オタクにも色んな考え、あり方があっていいと前の章で述べましたからね。ただ、自分の趣味で疲れてしまうのはなんだか違うよなぁ、というのが現在の自分の持論です。でも疲れてしまうほどに追いかけ続けた日々もそれなりに楽しかったのは間違いないし、今の自分の糧になっています。

今の自分はここまで脇目もくれず突っ走った後の羽休めの段階にいるのかなと自己分析しています。ここから先の自分は休憩の後また推しを追いかけるのか、それとも脇道に逸れて新しい道を進むのか、どうなるかわかりません。せっかくならどう転んでも自分が楽しい道を選び続けていきたいですね。
みなさんも疲れたら時には休憩していいんですよ。自分の人生なんで誰も咎めませんし、咎める奴と無理に付き合う必要はありません。自分の信じる『推し』方をしていきましょう。

アイカツスターズ!を見終えて

アイカツスターズ!が最終回を迎えました。


僕はアイカツスターズ!を最初から追えていたわけではありません。アイカツ!を見終えたのが去年の6月、そこから追いかけ始め、リアルタイムの放送に追い付いたのがちょうどコラボ回の69話だったのは今でも偶然にしてはできすぎてるなと思います。

アイカツ!の時には得られなかった毎週一話づつ追いかけていく楽しみがついに自分にも味わえるという喜びが視聴の原動力でした。
アイカツスターズ!という作品が全てのアイカツ!のオタクに受け入れられていないというのは見る前から知っていました。シリーズの代替わり後の後発作品の宿命ではあると思いますが、前作の作品の完成度のことを考えると可哀想にすら思えてきます。僕自身アイカツ!→アイカツスターズ!に視聴を移行するにあたって特に抵抗はありませんでした。ただ29話で小春が旅立った後の後味の悪い展開が少なからずストレスになったり、星のツバサ編後半以降のエルザフォルテに自然とヘイトが集まるような展開は「俺はアイカツ!でこんなものを見たくない」とさえ思いました。
それでも、そういった部分に影を落としたままにしない所はよかったですし、救われました。特に小春。71話で四ツ星に戻ってきた時の感情は言葉で紡ぐには紡ぎきれないほどです。エルザに関してもきちんとした形でゆめに倒されることでエピソードが完成するのは誰もがわかっていたことですが、母親とのすれ違いの解消からネオヴィーナスアークの出港までの流れは本当に完璧すぎましたし、ここまで見た甲斐があったというものです。

個人的にアイカツスターズ!というアニメは1~50話で個として完成されすぎていると思っています。1話のひめ先輩のスタートライン!からゆめの物語が始まり、S4決定戦でゆめがそのひめ先輩のスタートライン!に破れるというストーリーが美しいという一言に尽きます。ゆめはよくも悪くも今までの主人公像とは異なるキャラだと思います。初期の頃のナニモン感は最初ぶっちゃけ苦手でした。それがローラと競い合って成長していくことの楽しさを覚え、不思議な力に翻弄され、小春との別れに影を落とし苦しみ、最後には不思議な力を乗り越えて自分のアイカツ!を見つける...という成長具合はスロースターターながら愛着がわくには十分過ぎるものです。ローラの成長ストーリーもゆめとの切磋琢磨→葛藤→ゴーイングマイウェイの流れはものすごく王道である意味ゆめより主人公らしい。ゆめとローラの成長物語のひとつのピリオドとゆめの物語の始まりであるひめ先輩が交わるS4決定戦が本当に熱すぎるんですよね。ここに香澄姉妹や劇組の対決が混ざり合って...。そして50話の綺麗なエピローグのようなお話から天才的なEDの入り、100話でも感じましたが柿原さん脚本の時の特殊なEDの入り方はアイカツ!では中々ない手法なので印象的です。

ここまでべた褒めするくらい一期が好きすぎることもあって、星のツバサ編があまり好きになれない自分がいました。ヴィーナスアークのキャラの登場によってS4の設定が薄いものになってしまったことや前述したエルザにヘイトが集まるような展開等が大きな要因でしょうか。ヴィーナスアーク側のアイドルがゆめ達四ツ星のアイドルたちの影響を受けて成長していき、ヴィーナスアーク解散を宣言したエルザに反対する展開は好みのものではありましたが、四ツ星学園サイドの話はレインボーベリーパルフェの立ち上げ関係の話以外はキャラの掘り下げというには薄いものに感じました。「や、キャラはかわいいけど俺は萌えアニメが見たいわけじゃないねんぞ」みたいな感情ですね。我ながら面倒臭い。
それでも、何から何まですごい要素がてんこ盛りの86話や前述した96話等、単体で非常に完成されている回も多いのは事実です。また、opがMUSIC of DREAM!!!になったあたりからスタージェット!の歌詞にもある「来年の今頃」というフレーズを意識したかのような、過去の大体一年前の回に対してアンサーになるような描写がある回が出てくるのがとても印象深いです(36話→85話、49話→99話etc.)。このあたりは単純にエモかったですがMUSIC of DREAM!!!の歌詞からくる「作品の終焉感」がただつらく感じることも多かったです。


ここまで長々とアニメを振り返ってきましたが、最初からではないにせよ自分にとって初めてリアルタイムで追えたアイカツシリーズのアニメが終わってしまうのはとても寂しいです。アイカツ!関係のイベントに行くようになったのもアイカツスターズ!からですし、歌唱担当の人たちのことを知ろうと思うようになったのもAIKATSU☆STARS!の活動と平行してアイカツスターズ!のアニメの存在があったことがとても大きいです。そういった意味では本当にアイカツスターズ!には感謝してもしきれません。

すでにアニメアイカツフレンズ!の1話もAパートだけ公開される等次のシリーズへの移行が進むなか、どうしてもこの記事を書いておきたかったのです。多分アイカツフレンズ!もアイカツ!→アイカツスターズ!の時のように「それもまたアイカツ!だね」とすぐに受け入れられると思います。ゆめちゃんの言葉を借りるとワクワクが止まりません。


最後に、アイカツスターズ!という作品とそれに関わる全ての人に、『この出会いに、ありがとう』

アニメ『アイカツ!』に触れるための手引き

大層なタイトルを冠していますが、内容は相変わらず大したことは書いていませんし、オチもありません。
今回書くことはタイトル通りです。僕は常日頃からフォロワーのみんなに「アイカツ!を見てください」としつこいくらいに言っています。Twitterで『アイカツ!』というワードがミュートされている恐れすら感じるレベルのしつこさです。しつこくて申し訳ないです。でもそれだけ僕がしつこくなるくらいに『アイカツ!』はとてもすばらしいアニメです。
しかし、それだけしつこく薦めても中々見てくれない人も多いです。何故なのか。敬遠される理由は色々あるとは思いますが、僕が考える大きな事由としては主に二つあると思います。


一.女児向けアニメであること

アイカツ!のメイン視聴層はあくまで低年齢の女の子です。ファン全体で見ると僕のようなおっさんも多いですが、コンセプトは女の子に向けられたものです。この部分でどうしてもアレルギーが出てしまう人は少なからずいるのではないでしょうか。僕自身アイカツ!を見る前はプリキュアシリーズを見ていましたし、子供の頃から夢のクレヨン王国やおじゃ魔女ドレミシリーズを抵抗なく見ていたので、女児向けアニメに抵抗があるという人の気持ちはどうにもわからないところがあります。女児向けアニメであるということがアイカツ!を見たくない事由になっている人には、的確なアドバイスが難しいですね...。


二.話数が多いこと

おそらくアイカツ!を見始めるのに抵抗がある人の大半はこの理由からきているのではないかと思っています。無理もありません。実際オタクがメインで視聴していると思われる深夜アニメは1クール(12~13話)がほとんどですし、2クール以上放映するアニメも少ないです。対してアイカツ!は全178話+劇場版があり、ここに次シリーズのアイカツスターズ!が現在99話まで放映されているので確かに話数の多さに視聴のハードルが上がるのも仕方のないことだと思います。

そこで本項では二で挙げた理由に対して、視聴のハードルを少しでも下げられるような以下のアプローチをしていきたいと思います。



1.1話から通して見る
これが王道にして正道、揺るぎない正解だと思います。アイカツ!は非常にストーリー構成が丁寧な作品で、ある一話の何気ないやりとりや台詞が後々に伏線になったりすることはザラです。第一期EDのカレンダーガールの「何てコトない毎日が かけがえないの」という歌詞は本編の有り様そのものを謳っているのです。
とはいえ、これでは視聴の抵抗を除く為の解答として成立していません。


2.曲から入る
ここで言う曲とは主題歌、挿入歌を指します。アイカツ!シリーズの楽曲は様々なジャンルのものが存在しており、中にはゴリッゴリにメタルな曲や電子音バリバリ効かせたEDM等、女児の教育によろしくなさそうな尖った曲も少なからずあります。自称楽曲派を名乗るオタクのみなさんの中にもアニクラなりどこかで聴いたことがあるかも知れません。
アイカツ!の(主に1stシーズンの)楽曲の多くはアイドルマスターWake Up,Girls!等の様々な作品の曲を手がけたクリエイター集団MONACAが関わっていて、劇伴も作曲されています。アイカツスターズ!では現在J pop界の一線で活躍するアーティストの楽曲を多く手がけているagehaspringsが多く関わっており、こちらも非常に粒揃いになっています。
挿入歌は毎話ライブシーン等で披露されるため楽曲数もそれなりに多いのですが、アルバムで大体揃うので集めるハードルはそこまで高くないと思います。

TVアニメ/データカードダス アイカツ! 2ndシーズンベストアルバム SHINING STAR*

TVアニメ/データカードダス アイカツ! 2ndシーズンベストアルバム SHINING STAR*

アイカツ!の楽曲の真に特筆すべき点は歌詞とアニメ本編とのリンクです。アニメを見る前には何気なく聴いていた曲も本編を見ることで楽曲にストーリーの色が付き、何倍も楽曲の良さが増します。曲にハマれた人は、それを足掛かりに視聴を続けて自分のお気に入り曲が本編で使われた時の感動を味わってほしいです。

(7/14追記)
7/11からアイカツ!楽曲のダウンロード配信及び各サブスクリプションサービスで配信がスタートしました。
www.aikatsu.net

最近Apple musicやSpotify等の月額音楽配信サービスで曲を聴く人が増えつつあると思うので、ようやくと言ったところではありますが画期的です。アルバムに収録されている歌唱メンバー違いの別ver.等は配信されていないみたいなので、バージョン違いの曲も気になる方は是非CDもお買い求めください。


3.声優から入る

声豚向けですが、アイカツ!シリーズは現在もアニメの一線で活躍している声優さんが数多く出演しています。田所あずささんや大橋彩香さん、黒沢ともよさん等は初期から出演しているので、そのあたりが好きな人は入り口としてスムーズかと思われます。(最初期のあおいを演じる田所あずささんの演技が大味で個人的にかなり好きです)
どこまでが有名な声優さんか否かという判断は難しいので、気になった人は調べてみてください。
matome.naver.jp


4.アイカツスターズ!から見る
アイカツスターズ!アイカツ!の後継作品ではありますが、ストーリーにおける直接の続編というわけではありません(全く関係ない訳ではないが言及するとネタバレになるので伏せる)。アイカツ!の178話と比べるとアイカツスターズ!は現在99話までなのでまとめて見るハードルはグッと低くなります。アイカツスターズ!のストーリーはアイカツ!とは異なる部分も多いです。しかし確かに『アイカツ!』です。是非見てください。


5.劇場版アイカツ!を最初に見る
少し王道から逸れるのですが、個人的にかなりオススメする入り口です。
ここで言う劇場版アイカツ!とは一作目の劇場版です。便宜上僕は「大スター宮いちごまつり」と呼んでいます。

この作品は時系列的にはアイカツ!本編112話と113話の間に位置しており、後の本編の展開においてもこの劇場版の内容が深く影響していきます。こう書くといきなり最初から見ちゃうのはマズイのでは...?と思うかもしれませんが、この劇場版は112話以前までに登場したメインキャラがほとんど登場するのでアイカツ!にはこんなキャラがいるんだ、という取扱説明書のような感覚で見ることができます。劇場版単体でもひとつのシナリオとしての完成度が高く、アイカツ!の知識がなくても楽しめる内容になっています。上映時間も120分と程よいボリュームです。勿論アイカツ!を見ていれば何倍にも楽しめますし、この劇場版を入り口に見始めたなら本編の該当箇所に差し掛かったときもう一度見てほしいです。


6.101話「憧れのSHINING LINE」を一度見る
これは友人が提案するプランです。アイカツ!本編は102話~178話まではあかりジェネレーションと呼ばれ、所謂主人公の世代交代があります。101話はそのターニングポイントであり、主人公のバトンが手渡される話です。
軽くネタバレしてしまったのですが、友人曰く、「ひとつの大きな刺激を与えて、そこにたどり着きたいという原動力にしてもらう」だそうで。まるで劇薬です。しかし101話はそれだけのパワーがあると僕は思っています。本編を最初から見始めたんだけど中々見るのが長続きしない、と感じる人にも良いかもしれません。


7.フォトカツから入る
フォトカツとはスマホアプリ『アイカツ!フォトonステージ!!』の通称です。要はアイカツ!の音ゲーです。ガチャのシステムに有償の石があったりキャラ育成のシステムは某なんたらマスターのシンデレラの音ゲーによく似ていますが、音ゲーの仕様自体はjubeatみたいな感じです。結構難しいです。
当然数多のソシャゲにありがちなガチャ(このゲームではおでかけという名称)もありますが、ストーリーを読み進めていけば楽曲が自然と解放されていくので無課金でもアイカツ!の楽曲に触れることができますし、ストーリーはキャラ個別に用意されているので自分の気に入ったキャラのエピソードを色々読むことができます。フォトカツのオリジナル楽曲もあり、これまた強い。ストーリーはフルボイスではないのでサウンドノベルとして見るとイマイチですし、子供向けな文章(音ゲーは子供向けとは思えない難易度だが)ですが、キャラや世界観を理解するのには十分過ぎるのでアイカツ!の入門には適していると思います。仕様上フォトカツのストーリーは時系列的にアイカツ!178話以降に位置しているパラレルワールド的なものなので(諸説あり)、アイカツ!を全話見ているとより楽しめます。入門としてストーリーを読んだ後でも、アニメを全話見終わった後にもう一度読み直してほしいですね。最近ではメモリーズという項目から過去のイベントのストーリーも読めますし、イベントのストーリーは基本的にアニメ見ているとめちゃくちゃエモくなれるので是非読んでほしいです(いちごとあかりのユニットの話etc.)。
(7/14追記)
7/11にサービス終了しました。未実装の楽曲も多かっただけに本当に惜しい...ありがとうフォトカツ。


8.アイカツフレンズ!から入る(7/14加筆)
現在放送中の現行シリーズから入るのは"アリ"だと思います。スターズの項でも書きましたが、フレンズも他作品と直接ストーリーの繋がりはないですし、話数もまだ少ないのでとっつきやすさがあります。youtubeで1話と最新話の見逃し配信がありますが、7/19放送分から本放送直後に配信されるようになるので地方民にもタイムラグがほぼなく楽しめるようになるのはとてもありがたい。
シリーズ三作目ということもあってか、無印のオマージュを思わせる描写や台詞回しなどもあり、アイカツ!未視聴でも「あぁ、これがアイカツ!なんだ」というフィーリングをなんとなく感じてもらいやすいかなぁと思います。




長々と書いてきましたが、ここまで挙げたことが新しくアイカツ!を見始めようと思っているけど中々踏み出せないでいる人の助けになれば幸いです。アイカツ!を見ることで、自分のなかで何か得られるものが必ずあると思います。僕自身もアイカツ!という作品から色んなことを学び、様々な経験をすることができました。まるで宗教の勧誘のような謳い文句に見えますが、それだけの魅力がアイカツ!にはあります。最後に一言だけ言わせてください。


アイカツ!を見ませんか?

アイカツ武道館二日目雑感

書こう書こうと思いライブから一週間が経ってしまいました。

 

というわけで初日同様一曲ずつ二日目のセットリストを振り返っていきたいと思います。あくまで個人の備忘録的な文章として書いているので悪しからず。

 

 

 

入場.Shining Road

 

初日の芸能人はカードが命でしたので二日目は変わりそうだなと思っていたら予想通りでした。こちらの曲も高揚感が半端じゃないですね。

 

1.アイカツステップ!(スタアニアイスタ全員)

 

一曲目も予想通り、初日のアイドル活動!をうけてスターズ版のアイドル活動!であるところのアイカツステップ!がきました。

STAR☆ANISのメンバーがAIKATSU☆STARS!とともに「がんばる気持ちは 進行形」と歌うのはくるものがあります。

 

2.START DASH SENSATION(スタアニアイスタ全員)

 

2曲目にして意表をつかれました。文字通りひっくり返りました。

正直START DASH SENSATIONは初日にるかさんがソロで歌っていたためもう歌われないものだと思っていました。それが今回はメンバーが全員で歌っています。

今回のアイカツ武道館で印象的なこととしてSTAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!のメンバーが揃ってシリーズのop、edを歌っていることが挙がります。初日ではスタートライン!、Good morning my dream等がそれにあたります。ふたつのグループが共に歌うことでステージを大きく使ったパフォーマンスになることや、歌詞に普段の音源のものとは異なる説得力が加わることなど、様々な効果があります。START DASH SENSATIONが特にアイカツ!というコンテンツにおいて重要な曲であることは前回の記事でも書きましたし、もう語るまでもないことかと思います。

全員歌唱版は初日のるかソロのSTART DASH SENSATIONとは異なり、アイカツ!シリーズの主題歌としての側面が強く出ていると思います。普段は歌唱しないSTAR☆ANISのメンバーが歌うことは勿論、MF2017では歌わなかったせなさんが歌うことにもエモさがあります。

そういう面を鑑みても、2曲目でSTART DASH SENSATIONはあまりにも衝撃的でした。

 

3.Lovely Party Collection

 

せな氏を含めた7人によるLovely Party Collectionはラクーアガーデンステージのナイトタイムを思い出します。武道館公演が発表されたステージで披露された曲を、武道館でその時と同じ布陣で聴くのは本当に感慨深いものがありました。

 

4.スタージェット!

 

この曲も初日にせな氏がソロで歌われていましたが、二日目ではスターズ全員で歌っています。2曲目のSTART DASH SENSATIONの流れと近いのでゆめのキャラクターソングとしての初日、アイカツスターズ!の主題歌としての二日目、というところでしょうか。

 

5.KIRA☆Power

 

親の声よりも多く聴いた曲なのでぶち上がっていたら気が付いたら終わってたやつです。

 

6.Signalize!

 

初日同様、マスカレードを交えての披露です。二日間でセトリが変わらない箇所はこの曲と次のアイカツメロディ!、ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!からの最終ブロックです。両日とも固定である曲はそれだけ二日間において重要な曲であるはず。

パフォーマンスの雑感は初日の記事で触れているので割愛。

 

7.アイカツメロディ!

 

この曲も初日と変わらず。アイカツメロディ!はいかにも田中秀和先生と思わせるコード進行が本当に好きです。

 

8.星空のフロア

 

ツアー福岡で披露されていてもう二度と聴けないと思っていたので、イントロで腰を抜かしました。

周知の事実だと思いますが、この曲はアイカツ!178話のラストシーンのステージを描いた曲です。ご存知ない人は今すぐフォトカツをDLしてメモリーズの項目から「花咲け!コスモス」のシナリオを読んでください。

実際このフルも武道館前に「花咲け!コスモス」を読んでいたため、完全にメンタルをボコボコにされました。

 

9.prism spiral

 

ここからスタアニメドレーです。初っぱなから初期曲の中でも名曲of名曲であるprism spiralはかなり飛ばしてますね。武道館で誰よりもクソデカい声で「恋はしゅーしゅー!!!」と叫んでいた自信があります。

 

10.Trap of Love

 

名曲が終わると名曲が流れてくる、次の曲へ -----------となるのがアイカツ!のライブですがprism spiral→Trap of Loveの流れはさすがに欲張りセットと言わざるを得ません。

今回のライブで毎回驚かされるのがメドレーにおける曲間の繋ぎで、特にこのprism spiral→Trap of Loveの部分は特殊なリミックスによって最初本当にTrap of Loveなのかすぐにわからなかったくらいです。ですが非常にかっこいい繋ぎです。

ゆなさんのスパイシーアゲハ衣装もとてもエr(...かっこよかったですし、本物の紫吹蘭を思わせる様相でしたね。

 

11.Angle Snow

 

れみさんのソロ歌唱ですが、映像はぽわぷりになってました。何故だ。

れみさんはやはりおとめの歌唱が一番しっくりくるなぁ~となりますね。低身長ですし(ここ超重要)。

 

12.同じ地球のしあわせに

 

ボロカスに泣かされた曲です。連番の北大路さくらのオタクがその場にうずくまっていました。

 

13.Growing for a dream

 

しっとりとしたバラードの後には初期曲の中でも屈指のぶちあげ曲が待っていました。もうなにがなんだかわけがわからん感じで高まっていました。

後から思い返してみればわか・ふうり・れみ・えりの布陣は30話「真心のコール&レスポンス」の時の布陣に蘭がいない形なんですよね。蘭担当のゆなさんがいないのは次の曲が "アレ"だからですね。

 

14.マジックスマイル

 

わかさんの「まだひとりソロ曲を歌ってないよね?」のフリからの5年間待たれていたかえでのソロ曲。

 

ameblo.jp

マジックスマイルの背景はゆなさんが全て語ってくれています。みんなを笑顔にしたいという想いのこめられた曲です。ポップながらもどこかセンチメンタルな雰囲気を醸し出すメロディーは聴いていていろいろな感情がこみあげてきますが、いつの間にか笑顔になっている、そんな不思議な感想です。

 

15.ヒラリ/ヒトリ/キラリ

 

スタアニのワンマンでは後半を盛り上げる定番曲という位置づけのような曲ですが、今回はスタアニ陣営のブロックの締めとして使われます。

上記のゆなさんのブログにも書かれていますが、このヒラリ/ヒトリ/キラリがゆなさんが初めてレコーディングをした曲であり、初のかえでソロ曲であるマジックスマイルからの初めてかえでとして歌ったヒラリ/ヒトリ/キラリという曲順は本当にくるものがあります。

 

16.Bon Bon Voyage!

 

アイスタへとバトンが渡され、ヴィーナスアークメドレーに移ります。

ツアーでお馴染みになった感のある4人版Bon Bon Voyage!ですが、武道館でさらに安定感が増した気がします。

 

17.Forever Dream

 

間髪入れずにエルザのソロ曲となります。相変わらず繋ぎがすごい。

りささんのエルザの歌もやはり安定感がバケモンです。初日にThe only sun lightがきたので聴けないかと思っていましたが、個人的に好きな方のForever Dreamがここできたのにはニッコリでした。

 

18.裸足のルネサンス

 

ツアーでの初披露から新たに剣が加わり(マネージャーの手作りというのには驚きました)さらに炎まで加わって演出面で最強になってました。

リエ氏の歌も演出に負けないくらいの安定感になっていてショート版なのがもったいないなというのが率直な感想です。

 

19.おねがいメリー

 

裸足のルネサンスでぶち上がった後に突然の電子ドラッグ、この緩急がヴィーナスアークです。やはり生のおねがいメリーは破壊力が違うぜぇ!!! 完全にみほさんの虜です。

 

20.森のひかりのピルエット

 

電子ドラッグその2。るかさんの伸びやかな声が気持ち良すぎて異世界に召喚されてしまいそうになりますがどうにか意識を武道館に繋ぎとめます。まだ逝けねぇ...!

余談ですがぼくは森のひかりのピルエットはラスサビ転調が大好きです。ショート版だったのでそこまで聴けない、無念。

 

 

21.ハローハロー

 

ここからあかジェネのアイドルメドレーです。

ハローハローが非常にエモい曲であることは最早説明不要だと思います。当然イントロで周囲が死屍累々と化したのは言うまでもありません。それだけの曲です。本当に大好きな曲なのでメドレーという形で披露されただけでもとても嬉しいです。

 

22.ラブリー☆ボム

 

この流れで珠璃の曲だとChica×ChicaかPassion flowerあたりだと思っていたのですがモニターのアイカツ先生の映像でもうひっくり返りました。ドラマ回で使われる楽曲はどれも名曲ぞろいですがラブリー☆ボムは群を抜いて好きな曲です。

ラブリー☆ボムはみほさんがはじめてレコーディングした曲であり、実質はじめての珠璃の曲ということを踏まえるとここで使われるのは順当かも知れません。

 

23.ハローニューワールド

 

いわずと知れたまどかの曲です。エンジェルアリスコーデ風の衣装を纏ったかなさんの姿はまどかそのものですし、初めてこの曲が使われた133話「ハローニューワールド」を思い起こさせます。

 

24.MY SHOW TIME!

 

凛の名刺代わりの曲ですね。ななせ氏にとって初めて歌ったアイカツ!の曲でもあります。「できること全部出し切ろう! 後悔はしたくないから」という歌詞を目標にこれまでのステージに臨んできたななせ氏が、武道館という最後のステージでどういう想いをこめてこの曲を歌ったのかはわかりませんが、全力で歌い踊る姿勢は確かに伝わったような気がします。

 

25.Blooming Blooming

 

あかジェネメドレーを締めくくるのはあかりの成長とともにあった曲、Blooming Blooming。

メドレーではこの曲だけ1番サビ→間奏→ラスサビの形態であったのがミソで、間奏のめちゃくちゃオシャレなジャズサウンドとるかさんのダンスの調和が本当に綺麗。ここだけでストロングゼロ3本空きます。

 

 

26.Wake up my music

 

初日では衣装だけ御披露目して歌われなかった曲ですが、ここで満を持しての披露です。

語彙力がないので上手く表現できませんか、このお二方のWake up my musicは劇中で言われているところの伝説のアイドルに相応しいものでした。

 

27.Precious

 

マスカレードから美月へ。

1st→2ndシーズンを経た美月のひとつの答えであるPrecious。ベタですが、伝説→伝説へ繋がれるバトンは純粋にエモくなります。

 

28.輝きのエチュード

 

そして美月→いちご。いちごが歌うは美月へ向けたラブレターといっても過言ではないメッセージを持つ輝きのエチュード。わかさんはリラフェアリーコーデです。あとは分かりますね。劇場版アイカツ!なんですよ。ほんと無理。

直後のわかさんのMCで感極まっていたのも印象的でした。衣装含め完全な形での輝きのエチュード、武道館という舞台、美月のPreciousの直後、どの要因も涙を誘うには十分すぎます。もちろん僕らも。

 

 

 

29.Massage of a Rainbow

 

ここからスターズのパートに移ります。ななせ氏は小春のスクールドレス、眼鏡がかわいいですね。

むしろ注目すべきはこの時点でせな氏がS4の制服を着ていることです。AIKATSU GENERATIONのMVでちらっと映っていたのでもしやとは思っていたのですが、この段階で先のセトリが想像できてワクワクしていました。

 

30.1,2,Sing for You!

 

リエ氏のソロver.です。まさにローラそのものと言える歌詞が本当に刺さります。

ameblo.jp

 

リエ氏自身「ソロライブのつもりで歌った」と述べるように、会場の空気を占有していましたね。「また武道館に帰ってくる」の言葉も信じられるものだったと思います。

 

31.アニマルカーニバル

 

みきさんのソロ版です。みきさんもS4の制服を着ています。もうニヤニヤしてしまいましたね。

 

32.TSU-BO-MI ~鮮やかな未来へ~

 

かな氏のソロです。もうこの流れだと書かなくてもいい気がしますが、かな氏もS4の制服を着ています。アニマルカーニバル、TSU-BO-MIと選曲は一期のS4決定戦を思わせるものですが、当人たちはS4の制服で歌っているところがニクい演出です。

 

33.episode Solo(せな・みき・かな)

 

26代目S4版のepisode Soloです。初日の25代目版はそれぞれのブランドの衣装、今回の26代目版はそれまで25代目で披露していたS4制服による披露というのがとてもよい対比になっています。

かな氏は真昼とゆずを兼任しているのですが、ゆず→真昼と歌い分けがあるパートもなんら自然にこなしています。ここが本当にかっこいい。

 

34.MUSIC of DREAM!!!(せなソロ)

 

せな氏のバックにはそれまでのゆめの成長記録を思わせるようなアニメ映像が流れます。構成は初日のるかソロのSTART DASH SENSATIONを彷彿とさせます。

まあ涙無しには聴けないんですよねこれが。だってせな氏泣いてるんだもん。でも涙ぐみながらも最後まで歌いきりました。上から目線で申し訳ないですが、よくやったと。そしてありがとう。

MUSIC of DREAM!!!はレコーディングの段階でせな氏に「最後の主題歌になる」ということが告げられていたそうです。

劇中でも度々ゆめがソロで歌う場面がありますが、その再現としてせな氏がソロで歌うという重圧は計り知れないものだと思います。でも歌いきった。本当にありがとう、お疲れ様。確かに "輝きを渡さ" れました。

 

35.ラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン! NEXT LAP

 

初日同様、ライブが終盤に差し掛かったことを告げる曲です。初日以上に前の曲の余韻と確かに近付く終焉の感覚で感情がごちゃごちゃになっていました。一番はタオルを回す余裕もありませんでした。

それでもラン・ラン・ドゥ・ラン・ラン!でタオルを回すのももう最後になるのだと思うと自然と二番サビではタオルを回していました。後悔したくなかったですからね。

 

36.ダイヤモンドハッピー

 

これも最後のダイヤモンドハッピーだと思うと自然と声が出ていました。この曲の前に既に泣きすぎて喉がガッサガサになっていたので辛かったです。

 

37.ドラマチックガール

 

「未来に約束」と歌うドラマチックガールが確実にライブが終わりへと向かっているのを実感させます。

 

臼倉さんによるとこのドラマチックガールが武道館のセトリの「起承転結」の「転」にあたる部分だそうです。

 

 

ツイート転載失礼します。ドラマチックガールはここまで歌ってきた曲に比べ未来を連想させるフレーズが多数出てきます。

「鏡の前着せ替えたコーデの数が お手本だった憧れを越えちゃうくらい」「未来に約束」等、列挙すれば様々です。

また、

「何てコトない今日が トクベツだって思えるから (今日の空を) わたし、きっと、ずっと忘れない」

という部分を読むと、まるで来るべきファイナルライブの為に書かれたかのような詞にすら思えてきます。

ダイヤモンドハッピー以前の「過去を振り返る(MUSIC of DREAM!!!等はスターズ放送中の今は進行形だが)」ナンバーから「未来」へ転換する役目を担っているのがドラマチックガールということになります。ここからアンコール前まで続くナンバーは確かに「未来」を指し示す2曲です。

 

38.AIKATSU GENERATION

 

本編残り2曲、モニターに現れる歌詞をひとつひとつ噛み締めながら聴きました。地蔵とかではなく、ただ立ちすくんでいました。

この武道館ライブにおいてモニターに歌詞が表示される曲はダイヤモンドハッピーのようにコールが多数ある曲の他に歌詞を強く印象付けさせる狙いがあると思われる曲があり、AIKATSU GENERATIONがそれに該当します。(MF2017はきらめきメッセンジャーが印象深いですね)

前述した通り、この曲にも「未来」を指し示しているかのようなフレーズが多く見られます。サビの「忘れられないオモイ 忘れたくないキセキ もっと もっと 未来まで連れて行こうね」という部分はわかりやすいですね。

演者が、僕たち客が武道館で得た「オモイ」「キセキ」をずっと先まで繋いで行こうという主題でしょうか。想いを繋いでいくという点ではこの次の曲が避けては通れません。

 

39.SHINING LINE*

 

本編最後の曲です。武道館直前に発売されたドラマCDのキャッチコピーが「どこまでも続く、SHINING LINE」というものであるくらい、この曲が今回の武道館ライブでどれだけ重要なのかがわかります。

この曲の考察は散々されつくしていると思うので僕もわざわざ書きません。このライブにおけるSHINING LINE*の意味は上記のAIKATSU GENERATIONの項で触れたこととほぼ同じだと思います。

 

アンコール

40.STARDOM!

 

STARDOM!は初日でも歌われていた曲で、二日目のアンコール一発目で、しかも全員で歌われることの意味が当日からずっと引っかかっていました(好きな曲なので聴けるのは嬉しかったのですが)。

 

やはり答えはSTARDOM!の歌詞にありそうです。

「憧れは次の憧れを生む」「未来が君を待っている」といったフレーズが前述の未来を指し示すキーワードが採用されているからでしょうか。その点では「どこまでもキミと走っていたい」と歌う初日のGood morning my dreamもまた未来を指し示す曲として適当であると考えられます。

STAR☆ANISのメンバーもSTARDOM!の歌詞にはセンセーショナルな感想を抱いているようで、マジックスマイルの項で触れたゆなさんのブログでも「今で今を越えていけ」というフレーズを自分と照らし合わせて原動力にしている様子がうかがえます。

こうして考えると、SHINING LINE*で未来を繋いだ後の "アンコール"、再演を望む声に答える曲としてSTARDOM!はこれ以上にない曲であったのかもしれません。

 

41.カレンダーガール

 

初日の方には「あえて僕が書くことも何もない」と書いたのですが、ここまでくるとやっぱりなにも書くことがないです。「何てコトない毎日がかけがえないの」って部分だけでもうわかりますよね?それだけ重みがある曲なのです。強いて言うならマスカレードの二人も一緒に歌っていることで色んな意味で説得が増しているかな、ということくらいでしょうか。

 

42.アイドル活動!

 

ほんとにほんとの最後の曲はやっぱりアイドル活動!でした。アイドル活動!に始まりアイドル活動!で終わる武道館2days、予想通りとはいえこれ以上ないくらい清々しい最後です。

 

まとめ

 

MUSIC of DREAM!!!せなソロを中核として初日で歌わなかったアイドル達が歌唱することで、41人全てのアイドルが歌う形で武道館2daysを締める構成になっていましたね。これは初日にも言えることですが、ただ41人それぞれに独立して歌ってもらうのではなく、前後の曲の繋ぎによってより歌う楽曲に物語の色が着いていくのが感じられますし、ここにアイカツ武道館に関わった人達の作品愛が伝わってきます。

 

 "繋げる" ことがアイカツ武道館のひとつのテーマと捉えるなら、アイカツ武道館で体験したこと、アイカツ!とアイカツスターズ!を支えてきたSTAR☆ANISとAIKATSU☆STARS!というグループのことを語り継いでいくことが僕らにできる "繋げる" ことだと思います。

 

明日は富士急でラジカツスターズ!の公開録音ですが、そこで起きたこと、何でもいいので "繋いで" ほしいです。僕は在宅なので(笑)